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https://www.amazon.co.jp/dp/4635140245
著者は阿部 幹雄。
Amazon:生と死のミニャ・コンガ
単行本 https://www.amazon.co.jp/dp/4635171531
文庫 https://www.amazon.co.jp/dp/4635048314
こちらの本を書かれた方で、ミニャ・コンガ(7556m、中国)で八名が滑落死した生き残りの方です。
「なぜ、ミニャ・コンガで八名が死んだのか。
遭難の事実を伝える事が、生き残った私の責任、使命だと考えている。」と那須雪崩事故の真相のはじめにで書かれています。
指導した教員からは教育委員会や学校側からの指示なのか教員としての生活がある為か協力を得られず著者は聞き取りを出来ておらず、生徒の一部だけにしか聞き取りが出来ていません。しかも、教員(報告書の証言)と生徒から聞き取りした証言とで一部内容が食い違います。まるで海外映画の同一の出来事なのに登場人物によって話の内容が違うミステリーの様相。
これは現地で記憶のすり合わせをしていないのと、積雪で茶臼岳の登山を中止し、急遽ラッセル・キックステップの訓練に変更したので指導教員・生徒が訓練のルートと訓練内容を共有していないのが原因だと思います。
雪崩が発生した現場に足を踏み入れたのは現地で雪崩の発生状況を把握している方と雪崩を研究している方からからアドバイスをもらう事もなく、以前は大丈夫だったからと「100%雪崩が起こりえない場所だと思っていた」との認識していた指導教員側の過失でしょう。
自分は雪崩事故の真相よりも、責任をとらない組織(指導した教員)への著者の怒りのほうがより強く印象に残りました。
栃木県:平成29年3月27日那須雪崩事故検証委員会について
http://www.pref.tochigi.lg.jp/m01/kensyouiinkai.html
那須雪崩事故検証委員会の報告書は誰の責任かを問う物ではありません。
遺族の方は誰の責任でこうなったのか真実を知る事が出来ず悔しく苦しい思いを抱えていらっしゃるでしょう。
那須雪崩事故遺族・被害者の会
https://nasu0327.com/
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