![]() |
|
|
出勤前、玄関廊下で横たわる姿を見て
できれば休んで一緒に居たかったけれど
「18:30頃には帰るからね!待っててね…」
後ろ髪を引かれる思いで家を出た。
15分遅れて帰宅すると、家族が廊下に突っ伏している。
どうやら声を殺して泣いているようだった。
「(まるが)動かない……」
駆け寄って抱き寄せると、まだほんのり温かく
2日間も出ていなかったおしっこで私の服が濡れた。
家族もとうとう堪え切れなくなったのか、
その場でまるに謝りながら2人共号泣。。。
家族のこのような姿は初めて見た。
今思えば、猫は色々なサインを出していた。
一度も粗相などしたことのない子だったが
今年の夏頃より多飲多尿となり
トイレ枠外におしっこを飛ばすようになる。
14歳間近なので老化現象(認知症)かな。
やけに後ろ足に力がなく、何だか痩せたな。
玄関にも迎えに来なくなったし。
それでもまだ食欲はあったので
病院に連れて行く程ではないと思っていた。
9月下旬、とうとうご飯に口をつけなくなり
細々飲んでいた水も飲まなくなってしまった。
水の器の前まで歩いて行くが、口をつけられず
その場にへたり込んでしまう日が続く。
「夏頃ならまだ助かったんでしょうか?」
皮下点滴を受けさせた後、先生に尋ねると
「お金をかけて最先端の治療をするのが
必ずしもベストではありません。
もっと早く気付いていたら違っていた
と言うのは結果論であって、
今まで頑張ってきたこの子が逆に可哀相だから
おかあさん、ご自分を責めては駄目よ。
今できることを皆で考えながらやって行きましょう」
13年前、まるを公園で拾った当日に
最初に診てくれた思いやりのある先生で
私が一番信頼できる女医さんなのだ。
その後10年ぶりに診せた時も覚えていてくださり
とても嬉しかったことを思い出す。
後ろ足の機能が急激に衰え歩けなくなってしまい
それでも歩こうとする姿が痛々しく見ていられなかった。
幸い、嘔吐や痙攣はなく静かに息を引き取ったようで
「この子に元気が戻るならば長生きして欲しい!
だけど苦しそうな姿を見るのは本当に忍びない。
どうか楽にさせてあげたい」と正直思ったし
ホッとした気持ちもあるのが本音。
まるちゃん、約14年間ありがとうね。
まるちゃんはママに会えてよかった?
ママは会えて幸せだったよ。
文句も言わず本当にいい子だった。
今までよく頑張ったね。
もう頑張らなくていいからゆっくり休んで。
まだ先になると思うけど、虹の橋で待っててね。
それまでチャッピーやポロンと仲良くしてね。
昨夜遅く、遠方よりやって来てくれた移動火葬車にて
(最後まで丁寧な応対をしてくださり感謝!)
無事に火葬と拾骨を済ませ一段落はしたのだけれど。
まだ部屋のどこかに居るような気がして
探してしまったり、呼びかけてしまう。
ひとつ前の日記で個別メッセージを頂いたユーザーさん
また、ご心配くださっているユーザーさん
申し訳ございませんでした。
皆様のレコや日記にまだお邪魔できないでおりますが
どうかお許しくださいませ。
いつもありがとうございます。
【虹の橋(ソマリ+ism)さんのサイト】
http://somalism.net/rainbow.html