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いわゆる電気街に居酒屋が乱立したような街のなかに、縦長の雑居ビルだが4フロア全部登山用品ばかり置いてある。
初めて入る登山用品専門店に、私は恐る恐るよそ行きの顔で中へ入っていく、最上階の登山靴、ザック、ザイルなどの置いてあるフロアで、年配の店員さん二人と若い店員さんが一人いる。
私は、気持ちを引き締め、一歩進んで、ヘリからヘリまで、まじまじと見ていると、ザックの陳列棚の前へ立っているとき、年配の店員の方が「ためしてくださぁい」と優しく声をかけてくれた。
しかし、そのお身体からは「登山をやっている」というオーラが溢れ出し、そのお顔の皮は靴の皮のように厚い。
「冬の山を生き抜くには、あの位に為らないといけないのか」と、二歩さがる。
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