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2011年06月20日 21:57未分類全体に公開

NHK札幌放送局で新日本紀行ほかを観る

今日思いついてNHK札幌放送局へ行ってみた。たしかNHKアーカイブスの古い番組が見られるはずだ。実はNHKオンデマンドにも登録しているのだが、Macユーザーなので観るのが面倒だし、あまりPCで観る気にもならない。

テレビ塔そばの放送局へ行ってみると、1階ロビーの玄関を入ってすぐ左手にこの番組公開ライブラリーがあった。4台の液晶モニターが並んでいて、そのうち2台は視聴中。簡単な受付を済ませて、残った2台のうち大きい方のモニターの前に座る。
さて何を観たものか、あまり考えていなかった。ざっとカテゴリーを観て、「新日本紀行」の中から何か探してみることにする。あの富田勲のテーマ曲好きなんだよな。何だか懐かしい。「新日本紀行」には意外と山関係の番組が多かったことを発見する。

1本目に選んだのは、「立山・わが岩と雪 〜富山県・立山町〜」(1977年放送)。立山・芦峅寺の山岳ガイドで北大山岳部OB、第一次南極越冬隊員でもあった佐伯富男をガイドに、取材班が冬の立山・雄山に登る。佐伯一族を中心とする芦峅寺のガイドの生活や文化・歴史についても描かれ、佐伯文蔵らも登場するが、主人公は佐伯富男で、立山登山がメイン。富男の行動中やテントの中などでの語り口からは、その人柄が伝わってくる。彼がピッケルではなく、鳶口の柄の先にストック・リングが付いたようなものを使って登っていくのも面白かった。キャンプまではスキーも背負っていて、ラストでは滑る姿も見られる。勿論“華麗”な滑りではないが。

2本目は「息子たちの尾根 〜北アルプス・薬師岳〜」(1980年放送)。こちらは1963年正月に薬師岳で13人が死んだ愛知大山岳部の遭難の遺族の物語。遭難から17年が過ぎ、80近くなっても毎年夫婦で薬師岳に登り続ける部員の両親の姿などが描かれている。

3本目には、2本目の関連番組として「ドキュメンタリー・ドラマ 遭難」(1965年)を選んだ。これは、2本目の冒頭にも登場する遺族の一人を主人公にした、まさにドキュメンタリー・ドラマ。なかなか見つからない息子の遺体を捜すために一人で薬師岳に通い詰め、ガイドの助けを借りながら執念で遺体を発見するまでを描いている。
遭難から2年後に制作されたこの作品、主人公の遺族をはじめ登場人物は本人が演じており、ここにも佐伯文蔵が本人役で登場している。ロケも当然のごとく現地で行われており(雨、霧のシーンが多く、全部かどうかはわからないが)、どのように撮影されたのかメイキングにも興味がわく。
このように、前の2本以上に興味深い作品だったが、残念ながら途中で時間切れになって最後まで見ることができなかった。これは一人2時間の時間制限があるため。なので、この作品のことは、最後まで観てから改めて。

他にもまだ観たい番組があるので、この番組公開ライブラリーはまた訪れてみたい。ただ「新日本紀行」などはかなり画質が悪く、これはマスター自体が劣化してしまっているのかもしれないが、ちょっとガッカリした。
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コメント

RE: NHK札幌放送局で新日本紀行を観る
新日本紀行にそんな番組があったのですか。遭難二年後に遺族本人出演のドキュメンタリードラマとは、遺族にとっても、制作側にとっても、たいへんなやりとりがあったことでしょうね。

いまの高画質世界に慣れると、ほんの少し前の映像が煤けて見えますね。新日本紀行のころはフィルム撮影のため、登場する人の音声も少なく、ナレーションが多い。暗いところでは照明をたかないと映らないので、光の感じも違う。番組の作りもずいぶん違いますね。しかし、あのテーマ曲を聞くと、とても懐かしい。
2011/6/21 8:25
RE: NHK札幌放送局で新日本紀行を観る
新日本紀行のテーマ曲は確かに味がありますよね。

あの曲とナレーションが全体の雰囲気を今見ても渋いものにしていると思ってます。最近はテロップが入るのが主流ですが、新日本紀行時代のようにナレーションが番組のコアになっているのもいいと思います。

見られた3本ともすごく興味がありますね、どこのNHKでもやっているのかな?調べてみよう
2011/6/21 11:21
RE: NHK札幌放送局で新日本紀行ほかを観る
yoneyamaさん
すみません、説明が悪くて。「遭難」は「新日本紀行」ではなく、単発のドキュメンタリー・ドラマです。よく、こんなものが撮れたな、という印象です。

薬師岳の遭難で取り残された息子の姿を求めて独力で捜査を続けたひとりの父親の姿を再現。岡崎栄氏は語る。「自分じゃ世界初って言ってんだけれど『遭難』っていうドキュメンタリードラマを作ったり。これは、ある父親が立山連峰の薬師岳で行方不明になった我が子の遺体捜索に独力で挑み黒部源流のガレ場で 発見したという新聞記事を読み、「捜索の経過を再現したいから出演してほしい」と懇願して再現ドラマが実現したんです。【この項、語り手・岡崎栄、聞き手・各務孝・久野浩平、構成・金子ときよ、(「TBS新・調査情報」2006年7-8月号より引用)】」

ということですが、この父親が何とも言えないんですよね。今こんなことやってテレビに出たりしたら、反感買うかもしれませんが。
黒部川上ノ廊下を、文蔵をリーダーに籠渡しで渡ったり、立木を切って棒幅跳びの要領で徒渉したり、といったシーンがあったり、トタン張りの薬師沢小屋も出てきます。

sakuraさん
あの曲を聴くと、何だか風景が目に浮かびます。風景というか、風景の中を走る汽車でしょうか...。

ドキュメンタリーは、フィクション(ドラマ)同様に、あるいはそれ以上に、その制作手法に時代が刻印されているように気がします。

番組公開ライブラリーは金沢放送局などでもやっているようですよ。
http://www.nhk.or.jp/archives/location/index.html
中にはNHKオンデマンドで観られるものもあるようですが。
http://www.nhk-ondemand.jp/

今度は、何を観るか、事前に調べていこうと思います。
2011/6/22 1:03
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