NHK「坂の上の雲」で山縣有朋に乃木の解任を進言する軍人(演ずるは的場浩司)の髭が凄いなあ、と見ているうちに、あれ、この髭には見覚えがあるぞ、もしや、と思ったら、やはり長岡外史だった。
長岡の軍人としての功罪については知らないが、彼の名前は、日本へのスキーの導入と普及に大きな役割を果たした人物として記憶している。日露戦争終結から5年後(今から101年前)、オーストリアからレルヒ少佐が来日した時に、高田の陸軍の師団長として将校たちへのスキー講習会を開いただけでなく、広く民間人への普及にも努めたという。北欧への視察の際にスキーを見て、軍事目的だけでなく、雪国の人々の冬期間の体力向上に効果があると直感していたという話だ。新しもの好きで先見の明がある柔軟な発想の持ち主ながら、その巨大な髭から想像されるように、かなりの変わり者だったらしい。司馬遼太郎は「子供っぽい性格」「天性のオッチョコチョイ」と書いているようだ。
なおレルヒの講習会は日本におけるスキー発祥ではなく、それ以前に札幌や旭川で行われていた記録がある。
参考文献:「日本スキー・もうひとつの源流【明治45年北海道】」(中浦皓至・北海道大学図書刊行会)
ケンさんこんにちは
スキー発祥には青森県にも石碑があるのです。
http://www.nihon-kankou.or.jp/soudan/ctrl?evt=ShowBukken&ID=02401aj2200144743
青森にもあるんですね。こういうのは、個人レベルのものまで探していくといろいろあるようですね。「スキーをした」というのが、どのレベルのものだったかという問題もありますが、それは今からではわかりませんしね。
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