針ノ木岳の山頂での出来事

注意：長文です。

昨日登った北アの針ノ木岳。
天気こそ終始曇りでしたが、風も弱く（午後からは強くなりましたが）、周囲の山々もほぼガスったりすることなく見ることができて良かったです。
レコ→ http://yamare.co/4205471

で、本題ですが、その針ノ木岳山頂に自分が滞在しているときに起こった出来事です。

自分が山頂に到着してからしばらくして、一人のBC男性が登ってきました。
若い男性で、見た目から推測する年齢は20代前半くらい。
以降、その男性を仮に「Bさん」とします。

Bさんは到着するなり、山頂標の真後ろにザックと板、ストックをどっかと下ろしました。
他に空いている場所はいくらでもあったのに、です。
Bさんはその後、荷物はそのままにしてカメラで写真撮影を開始。

その少し後、さらに3名のBC男性が山頂に到着しました。
3人で山頂標と一緒に写真を撮りたそうにされていたので、「撮りましょうか？」とお声掛けして、自分がカメラマンを務めました。
その際、Bさんは山頂標の後ろに陣取っていました。
（この時は声を掛けて脇に避けてもらいました。）

その後、Bさんは山頂標の周りに人がいなくなったのを見計らってか、板とザックをまとめた物を山頂標（正確には山頂標に設置してあった道標プレート）に立てかけて、写真を撮ろうとしていました。
Bさんがカメラを構えた瞬間、バキッと音がして道標プレートが破損、下に落ちてしまいました。
（後で3年前の自分のレコを確認してわかったのですが、その3年前の時点でその道標プレートは既に壊れていて、現在は2本のネジで山頂標の木の隙間に固定されているだけだったようです。）

Bさんは特に悪びれる様子も無く（少なくと自分にはそう見えました。）、落ちた道標プレートはそのまま放置して知らんぷり。

そのままにはできなかったので、自分が応急処理をしておきました。
Bさんが自分の近くを通った際、ひとまず応急処置をしておいた旨を伝えたのですが、リアクションはありませんでした。

ん？もしかしたらBさんは日本人ではないのかな？
そうだとしたら色々辻褄が合う気がしたのですが、その後登ってきたソロの方から話しかけられ、日本語で受け答えしていたので、そういうわけでもなかったようです。

Bさんに申し上げたい。
山頂標などの撮影スポットの後ろに長い時間居座られたり荷物を置かれたりしたら、写真を撮ろうとしている人がどんな気持ちになるか考えてみてほしいです。
せっかく苦労して登ってきて、いざ記念（もしくは記録として）に山頂標と（または山頂標のみの）写真を撮ろうという場面になったとき、誰もあなた自身やあなたの荷物がフレームインすることなど望んでいません。
もうちょっと周囲への配慮があっても良いと思います。
山頂が混雑しているとか、狭くて他に場所が無いとかであれば仕方がないのでしょうけど・・・。

＜写真1枚目＞
自分が山頂に到着した時点での山頂標。

＜写真2枚目＞
自分が2019年4月28日に登ったとき、撮影した写真。
問題の道標プレートがありません。
この時、既に破損して外れていた？

＜写真3枚目＞
破損した道標プレート（左）と、自分が応急処置後（右）。
標柱の木の切れ間に差し込んで固定する形で応急処置しました。
プレートの差す方向はちょっと変わってしまいましたが、一応スバリ岳の方を向いてはいるので、間違ってはいないと思います。

＜5/1追記＞
応急処置した道標ですが、その後の皆さんのレコを拝見したところ、やはりまた落ちてしまったようです・・・。

コメント

qan

おつかれさまでした。

Ｂさんはさておき、即座に補修するその行為がとても素晴らしいと思います
m(_ _)m
山の文化と秩序を守る行為に、尊敬しかありません。

Bさんはさておき、自分も同じようなことに遭遇したら即座に補修できるような人間になろうと思いました(◡ ω ◡)

MonsieurKudo

qanさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

そう言っていただけると報われた思いです。
現場では思わず即座に補修してしまったのですが、後から考えてみると、自分は山小屋の関係者でも行政の人間でもないので、勝手に補修して良かったのかと思っていました。
ですが、地面に置いたままにすると、風で飛んでいってしまいそうだったので・・・。

鷲尾健

修繕ありがとうございます

おとつい登った大岳山でも似たような思いをしました
山名標の真後ろとまではいきませんが、山名標と富士山のコラボ撮影にはどーみてもお邪魔だなと思われる位置に陣取った登山者が休憩していました

私も山名標に比較的近い岩に座っておにぎりを食べましたが、ここなら撮影に支障無かろうと判断しました

電車内やバス車内でのストック剥き出しといい山名標お邪魔虫といい、毎回指摘するにしてもライフが削られる、いや神経使う話しです

MonsieurKudo

washiokenさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

実は、Bさんが来る前にも、おじ様3人組（この方々もBCの人）が山頂標の後ろで休憩し始めたので、自分がやんわりと注意しました。
その方々とは序盤で少しお話ししていたので、遠慮することなく注意できたのですが、自分の年齢の半分くらいと思われるBさんへはなかなか注意できず・・・。
自分にもう少し勇気があればなぁ・・・。

Matsuda-JB

Kudoさんこんばんは。

　山頂標識にザックを下ろしてそのまま近くで滞在する方は意外と結構いるんですよね。同じ登山者としてそういったマナーへの配慮を欠いた人を見るとムッとしてしまいます。自分も撮影の際に声をかけて荷物をどけていただいたこともありましたが、さすがに標識を折っておいてそのままというのは今までいませんでした。

　そこでしっかり直してこられるのはさすがKudoさん！自分も見習います。

MonsieurKudo

Matsuda-JBさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

自分がしたのはあくまで応急処置なので、本当は管理している自治体なりへ連絡したほうがよいのかとも思うのですが、なかなかそこまではできず。
針ノ木小屋が営業している時期だったら、小屋番さんに報告しに行くこともできたと思うのですが・・・。