岩槻郷土資料もならぶ。から急いでチャリを走らせて岩槻駅近くのポートに返却して次の電車で大宮に戻り湘南新宿ラインで渋谷経由して駒沢大学駅下車、道はうろ覚えで、何とか三号館種月館にたどり着く。会場に入るとすでに考古サークルの仲間は揃っていた。寺前先生が会場係をなさっていてそう言えば駒沢大学でした。司会は歴博の中村氏でよく見かける人たちだが今日のテーマは前田耕地遺跡と土器の出現で、旧石器時代と縄文時代の橋渡しの時期。旧石器時代な関するテーマの例会は久しぶりという。捏造問題からは20年以上経つがー。
トップバッターは、東大大学院の森先氏で、草創期を三期に分け、大平山元I遺跡や前田耕地遺跡の一万五〜六千年前の寒冷期を１期、次のやや温暖化した時期を�挟�、、最後のヤンガードライアス期＝寒の戻り期を�郡�として、それぞれの時期の気候や海川の状況と人間活動の状況を比較した。すると最初の寒冷な時期は関東地方の河川までサケが遡上さすることが可能な海水温で前田耕地遺跡でも大量のサケの骨太が出土している。しかも背骨はほとんどなく頭だけが捨てられているので(歯が大量に出土)おそらくこの遺跡の地で薫製や干物に加工されて持ち出されたと推定された。温暖期になるとサケの遡上可能な水温より高くなりサケ漁はできなくなり前田耕地遺跡も終了する。この時期に前田耕地遺跡では、すでに無文土器片が出ているので土器と温暖化は相関しない。また柳葉形尖頭器など、出土石器も額時期ごとに比較し、さらに西日本〜とりわけ南九州の遺跡と比較し、この時期の特長、地域性を浮き彫りにした。
興味深いのは南九州では、二期に集落が現れ、ドングリ等の種実類をベースに狩猟採集生活を送っていた。つまり土器の出現は温暖化とは関係なく、人々が一定の期間定住化、長期滞在するような事情ができると必要に応じて土器も利用されるということ。もしかしたら土を焼いたら固くなり器も造れることは、サピエンスははるか以前から知っていた可能性がある。それは、弓矢がいつ現れたかー講演者の一人の石器専門家
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11月16日(土)前田耕地遺跡と土器の出現ー考古学協会東京例会
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