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百済王氏くだらのこにきしうじ（wikiより)
「百済王氏は、百済最後の王である義慈王の子である善光を始祖とする日本の氏族。持統朝に百済王の氏姓を賜与された。「こにきし」は、古代朝鮮の三韓の王を指す言葉であり、古代朝鮮語に由来すると考えられている。」
講演は近つ飛鳥博物館館長、舘野氏の「文献史料からみた百済王氏」、近畿大学、網 伸也氏の「考古学から見た百済王氏」、休憩をはさんで最後に韓国東国大学校教授、李氏の「百済泗期の都城と寺院」と講演が続き、とりわけ、網氏と李氏の講演は最新の発掘調査報告からの百済王氏と古代寺院などに関する最新研究の動向を知ることができた。交野に移る前の難波の百済寺、百済尼寺に関しては、まだその姿を現していないが、細工谷の井戸跡から出土した百済尼寺の墨書土器や百済寺とみられる堂ヶ芝廃寺では寺の遺構は発見されていないが、四天王寺と同范瓦の出土など、日本霊異記に出てくる難波の百済寺に比定されるものという。当初は滅亡した百済復興を祈念して斉明期に建立され、後の持統期には百済王氏一族の氏寺となったようだ。
泗沘は百済滅亡までの最後の都であり、この時期の倭国との軍事的、政治的、文化的な関係を深さを両国の遺物や寺院の姿から知ることができる。なお、両国の間の古代寺院の伽藍配置の微妙な差や飛鳥寺の心礎出土遺物と百済の王興寺などの古代寺院の舎利周辺の出土品との類似性など、この時期の両国の関係、交流の様相を知るうえで貴重な講演が続いた。
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