私は、そんなに関東の山を歩いたことはないのだが、それでも関東と東北の山を歩いてみて、東北の山々の登山の特徴をまとめてみた。
1 とにかく静かな山歩きを楽しめる
2 ちょっとした物音にビビる
3 稜線を歩いていると必ずピークを通過させられる
4 東北の実線ルート≒関東の破線ルート
5 東北地方の最高峰は岩手山か鳥海山だと思われている
6 富士山が見えることはかなりのステータス
7 ピーク名が少ない
1及び2について
いわゆる「日本百名山」やシーズンの有名な山(花の焼石や秋田駒、紅葉の栗駒や三ツ石)を除けば、スライドする方が少なく、静かな山歩きが楽しめる。そのせいか野生動物も多く、特にクマへの警戒が常に頭にあります。そのため、草むらでちょっとした物音がしただけでクマか!!とビビる。
3について
関東の稜線を歩いているとピークが出てくると、ピークへの道とその迂回路が用意されているのが一般だけど、東北で稜線歩きをしているとニセピークを含め、必ずピークに登らされる。小朝日の迂回路はかなり珍しいのではないか。真面目な東北人気質が登山道にも現れているのだろうか。そのため稜線歩きをすると知らぬ間に体力を消耗する。でも、充実感は抜群!
4について
東北の山では、歩く人が少ないので、刈払いをしないと短期間であっという間に道が薮っこくなる。ただ、東北の山歩きに慣れていると、関東地方で「山と高原地図」で破線ルートを歩いても、「え!これで破線なの?歩き易い・・」と思うこともしばしば。
5について
東北地方の最高峰が燧ヶ岳というのは、東北地方では案外知られていないのではなかろうか。おそらく燧ヶ岳は尾瀬の山、そして、尾瀬は、群馬県か栃木県だと思われているのだろう。
6について
関東なら毎日拝める富士山。しかし、東北の山において、かすかにでも「富士山がみえた」ということなら、それだけで活動日記は自慢になる。近年、福島の花塚山は「富士山が見える北限の山」として大ニュースとなった。カメラで見た方の写真が花塚山に飾っているのみならず、撮影した岩を「富士見岩」と名付けてしまうほど。東北人の富士山への憧れの高さの表れだ。
7について
関東の山を歩いているとちょっとしたピークにそれなりの名称がついている。例えば「飯能アルプス」など典型的だ。一方東北は、どんなにピークで苦労してもほぼ名無しピークである。山形県の神室連峰なんてその典型例だ。岩手山もあんなに登るに苦労する割には、基本岩手山1座のみである。岩手山が関東のお山だったらお鉢や8合目付近に数座名のあるピークが登録されていることだろう。
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