この泉ヶ岳で、2月27日(日)、朝の時点で晴れながら、お昼前からお天気が急変することがありました(同様のことは南東北の山々で起こっていたと思われます)。
山頂稜線では、お昼過ぎに凄い吹雪で、トレースはあっという間にかき消され、ホワイトアウトなど大変危険な状態だったようです。一方、山頂を目指されていた多くの方が突然の吹雪で引き返しを余儀なくされたようです。
この日の泉ヶ岳は、「てんくら」では終始Cだったようですが、比較的標高が低い山であることや朝の段階で泉ヶ岳が青空の下で澄み渡っていて、「風は強いけど晴れているのでチャンス」という感覚で泉ヶ岳に向かった方も少なくないと思います。
しかし、天気図(朝見られる最新の気象庁天気図は写真1の深夜3時のもの)では、泉ヶ岳に限らず、南東北の太平洋側では、典型的な温帯低気圧下にあり、西にある寒冷前線が正午ころには通過して天気が急変することは十分予測可能でした。今回はそれほど強くない低気圧の寒冷前線の通過に伴うものでしたが、これがいわゆる二つ玉低気圧による疑似好天だったら、遭難すら発生したと思われます。
高層天気図やwindyなどをわざわざ解読できなくとも、雪山に入る以上、「てんくら」などを見る前に、せめて最新の天気図と予想天気図で天候を予測することは、登山者としての最低限の責務であると思いました。
写真2:午前8時ころの観天望気(西側にある山並みもクリア)
写真3:午前10時半ころの観天望気(山並みの上部がだいぶ曇っている)。この1時間余り後くらいから天候が急変する
ま、前日も全く同じコースを山頂まで歩いてたのでその日は山頂には拘らず少し天気が悪くなってきたなーくらいで引き返しましたけど、確かに一歩間違えば危ない状態だったかもしれませんね。
天気図の読み方、勉強します。ありがとうございます。
herozoさんのレポも拝見しました。herozoさんのような経験豊富な方の前で大変恐縮です。
ライザ側でも同じ状況だったのですね。多少山の影響はあったかと思いますが、東北地方は全体的に似たり寄ったりと言った感じだったのかもしれません。
私が今回日記をあげたのは、私が悪天候を踏まえて下山している最中、標高が高い部分がだいぶ曇っているのに、頂上へ向けて次から次へと多くの方が登っていくので、「天気図見てないのかな??」とちょっと心配になったからです。気象次第で、山も楽しくなったり、牙をむいたり、難しいですが、可能な限り天候を把握して登ることを心がけたいと思いました。
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