ココヘリの肩を持つわけではありませんが、表題の件、ココヘリ自身がわかりやすく説明しないと、「通報しても半分以上は対応しない」というイメージを持たれませんか?
きちんと説明しないとwebネタの餌食になりかねませんので、ついココヘリの肩を持ちたくなるのだから不思議です。
この問題、気になったので、いろいろ調べてみました。
すると、以下のようなレポートを見ると概ね内実がわかってきます。
https://www.nishinippon.co.jp/item/o/1276415/
https://www.cocoheli.com/news/2021-22-winterreport
例えば、「西日本新聞me」の記事によると、2024年7月〜9月にココヘリの通報件数が82件あり、そのうち、出動の必要のない「相談」が39%、警察消防への協力が37%、受信機による位置特定が約5%、その他が約18%である。「その他」の内容が気になるが、かなりの割合で捜索対応が不要な案件となっていることに間違えないようです。
また、2021年12月から2022年3月までのココヘリのレポートによると
27件の通報のうち、捜索対応は13件(48%)、アドバイス等による解決が14件(52%)となっています。
このように、上記が事実であるとすれば、通報がなされたからと言って、その全てが捜索対応が必要な案件ではなく、通報のうち、相当な割合が捜索対応が不要な案件であると考えられます。
ただ、ココヘリのHPを見ても、一見して通報400件、捜索対応164件の意味がわかりくいため、この表現された数字のみに着目した揚げ足取り的な、批判に値しない非難を招くことになります。(なお、別のページを見ると、「サービス開始以来、通報・ご相談の入電が1,500件を超え、そのうち、ココヘリが公的機関と連携して対応した事案は164件」とあり、この数字との関係も気になります。)
例えば「通報数」400件というのは、いつからいつの期間のどのような類いの通報なのか、「捜索対応」164件とは何を意味するのか、400件から164件を差し引いた残りは何なのか等について、わかりやすく説明した方がよいと思います。少なくとも、ココヘリの多くの会員は、吸収したJRO時代からの会員であって、JROから情報開示されてきた会員ですので、わかりやすい情報開示は必要不可欠だと考えます。
また、ココヘリで公開されている「ユーザーレポート」も、文章による注意喚起も大事ですが、きちんと季節毎に、同一形式で、通報数やそれに対応する具体的な対応内容を含めた基本的な統計を出した方がよろしいと思います。今のココヘリのHPを見ても残念ながらそれがわかりにくい表現となってます(私の調べ方が悪いのかな〜)。
だからといって、ココヘリの有用性は否定できないでしょう。にもかかわらず、通報しても対応されないという印象を抱かせるような、登山者(特にココヘリユーザー)を徒に不安に陥れるような非難をするのは的外れもいいところだと思いますけど・・・(笑)
「まぁ、いざとなったらココヘリ呼べば良いしね」
本気か冗談か分かりませんが、本気だとしたらココヘリのシステムを理解していないんだろうなと聞いていました。
でも、そう思ってるユーザーも意外といるんじゃないですかね。
ヤマレコ社長のチャンネルも遭難ネタの動画は再生数が伸びてないのも、そういう登山者の意識を反映していると思います。
だからといって、本気で「いざとなったらココヘリ呼べば良い」と考えている人は殆どいないというのが実感です。
なお、ココヘリのシステムの詳細を理解していない人が多いのは、わかります。だから、日記でもココヘリが話題になるのでしょうね
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