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2018年05月26日 17:13クライミング雑記全体に公開

クライミング初心者に教えるべき事とは何か。

フリーに打ち込むようになって早2年半(まだ2年か)とうとう初心者を連れて岩場に行く事になった。

連れて行くのはジムで1級を登っているような若者で、下手したら
僕よりも強いかもしれないが、安全確保の技術は超初心者!

一応数回のジムと外岩経験はあるものの、ハーネスとATC買いました!とキラキラと眩しく報告してくる具合なので、ちょっと不安。

世の中には2つの人間がいて、僕の言っている事を理解出来る人間と、理解出来ない人間が存在している。

彼が理解出来る側の人間である事を祈る。。。

さて、本題である。

タイトルにあるように初心者に対して何を教えるべきかという事を自分なりに考えてみた。

大きな分類として、
1.登る技術(純粋な登攀能力)
2.落ちる技術(クリップ、墜落姿勢、支点確認)
3.止める技術(ビレイ)

さらに、
4.岩場のマナー(トイレ、荷物、残置、順番、その他ローカルルール)
5.支点管理(支点作成、支点回収、敗退方法など)
などが続いてくる。

前記1〜3の習得によりクライミングは上達していくだろう。
クライミングジムに通えば、自然と身につく技術である。

しかし、4〜5はどうだろう。
4〜5の技術とは教える対象者をクライマーとして独立させるための技術だ。

1〜3の技術など、クライマーは皆上手くなりたいので、勝手に上達する。
しかし4〜5は経験が必要で複雑なものだ。教える方も大変なのだ。

我々ファンクライマーにとって、指導者とは初心者をパートナーとして成長させる事が目的ではなくてはならない。岩場においては4〜5こそ重点的に教えるべき事なのではないだろうか。

30年ぶりに地道な活動により開放された奥多摩御前岩で、マナーの低下が話題となっている。これは誰もマナーを教える人が居ないことが原因。
(トイレットペーパーなどが物陰に散乱しているなどの事が見られるとの事)
日本一の岩場が再びクローズになる事が危惧される。

1〜3までのエキスパートが必ずしもクライマーとして一人前ではないということ、初心者を己の鏡としつつ見直して行こうと思う。
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