オレは、他人の言う事をあまり聞かない。と言うか、聞く耳を持たない。
そんな事やめとけ、と言われても自分がやりたいと思った事は必ず挑戦する。
むしろ、反対された方が燃え上がるくらいだ。
良く言えば反骨心。が実態は、へそ曲がりか天邪鬼なだけだろう。
ところが、今は相方には何かとお伺いを立てる。
例えば、急にアイスクリームが食べたくなったら、メールで
「いま、アイスが食べたいねんけど、買いに行ったら贅沢かなぁ?」ってな具合である。
無論、適当に流されたような返事しか返って来ないのだが、オレもただ甘えているだけなので異論は無い。
しかし、今回の劔山行をするに当たって、出発直前にテレビ番組でイモト剱岳合宿の下りを放映したもんだから、すぐさま電話がかかってきた。
「えらいオッカナイ山やけど、sekitori君もあんなとこ登るんがか?」
オレは務めて動揺を悟られないような口調で、
「あれはな、岩登りのルートで、オレが行くのは一般ルートやねん」
と答えた。しかし、いくつになっても女性に心配されると山へ向かう気持ちが萎えるものだ。
でも、最後には明るい声で
「なんのせ、気を付けて行ってこられ〜」
と言ってくれたので一安心。
剱岳に登るのに、富山弁で激励されるくらい嬉しい事は無い。
今日、晴れやかな立山三山に登る事が出来た。
一緒に雄山の祝詞を受け、下山後疲れた身体で酒を酌み交わした愛知の青年。
大汝山から富士折立で劔をバックに写真を撮りあい、共に下山した富山の山ガール。
ありがとう。共に語らい、共に歩いた今日の日は一生忘れません。
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