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まずは、名神高速道路の京都南インター付近に行き、ヒッチハイクを開始。三度ほど長距離トラックのお世話になって広島に着いたところで、第１日目は終わった。２日目の夕方、ようやく九州の玄関口の北九州市に辿り着いて、九州旅行はスタートした。
ここから、飯塚、長崎、佐世保、平戸、柳川、熊本、阿蘇、別府、宮崎、日南、桜島、指宿、霧島、人吉、熊本、別府と8の字に九州を一回りした。その間、炭田地帯や志賀島一周、長崎永井博士旧宅、ニホンザル研究の聖地・幸島（海が荒れて渡れず）、野生馬の都井岬など社会派的な見分もしたが、阿蘇高岳、久住山、開聞岳、高千穂峰を登った。
その記憶の多くは、すでに失われてしまったが、少しばかりその思い出について書き残しておくことにしたい。
阿蘇の最高峰の高岳（1592m）に登ったのは、8日目のこと。チョコレート色の玄武岩伝いに登って行っていく。山頂からの外輪山と黄金の稲田の雄大な眺めに目を見張ったものだ。山頂からは草千里まで歩き、三好達治の詩を思い浮かべながら夕日に照らされてたたずんだ。
次の日は、バスでやまなみハイウェイを牧ノ戸峠まで行き、峠から沓掛山、星生山の麓を横切るように西千里浜を経て、九住山（1786m）に登る。山頂では、ミヤマキリシマの季節に又来たいものだとの思いに浸る暇もなく、あわただしく峠までピストンし、別府まで長距離バスで抜けたのだった。
開聞岳（924m）に登ったのは、13日目。この時のことは、既にヤマレコ日記に「開聞岳 〜地図の好きな少年の憧れ」と題して思い出を記した。山頂では3メートル先も見えぬ濃いガスが立ち込めていて、期待した展望は得られなかったが、足元からかすかにポンポンポンと聞こえてくる動力船の音に開聞岳に登ったことを実感することができた。
高千穂峰（1574m）には、確か霧島神宮前のユースホステルに前泊し、15日目に登った。宿で知り合った二人ずれの若いカップルと一緒に登る。あいにくの強風に時々わずかばかり雨が降ってくる天気だった。ビニール製のカッパを着込んだが、風であまり役に立たない。お鉢の周縁部を巡り山頂に着くころには、上空には青空が顔を出し、天孫降臨の神話の世界に思いを馳せたのだった。
写真�＾ち氷盂抻劃困砲�
写真��久住山山頂にて
写真�９眄虔翳�にて
参考� ［更垤堋� 1969年（昭和44年）9月17日から10月4日
9月17日 京都からヒッチハイク、深夜に広島。(市内一般人宅泊)
9月18日 ヒッチハイクで小倉まで (駅待合室泊)
9月19日 戸畑⇒若松⇒直方⇒飯塚⇒八木山 (八木山ユースホステル泊)
9月20日 福岡⇒志賀島⇒福岡⇒夜行列車で長崎に
9月21日 長崎市内⇒西海橋⇒佐世保 (佐世保千徳ホステル泊)
9月22日 佐世保⇒平戸⇒松浦⇒伊万里⇒武雄⇒佐賀⇒柳川 (駅舎泊)
9月23日 柳川⇒熊本 (熊本ことぶき旅館泊）
9月24日 熊本⇒阿蘇高岳
9月25日 阿蘇⇒九重⇒別府 (別府ユースホステル泊)
9月26日 別府⇒大分⇒夜行列車で宮崎へ
9月27日 宮崎⇒青島⇒サボテン公園⇒油津⇒幸島⇒日南 (一般人宅泊)
9月28日 日南⇒都井岬⇒串間⇒鹿屋⇒桜島 (桜島ユースホステル泊)
9月29日 桜島⇒鹿児島⇒山川⇒長崎の鼻⇒開聞岳⇒指宿 (たまやほすてる泊)
9月30日 指宿⇒鹿児島⇒霧島神宮
10月1日 ⇒高千穂の峰⇒えびの高原⇒霧島高原 (霧島高原ユースホステル泊)
10月2日 えびの高原⇒小林⇒人吉⇒八代⇒熊本
10月3日 熊本⇒高森⇒別府⇒船中泊で神戸に (船中泊)
10月4日 神戸⇒京都
参考�◆．筌泪譽各�記「開聞岳 〜地図の好きな少年の憧れ」（2019年 02月 19日）
https://www.yamareco.com/modules/diary/356744-detail-180693
旅行日程を確認して、現在九州で最も土地勘のある別府のユースホステルを確認しました。
昔から貸間が多い鉄輪地域より若干標高の高いところでした。
以下には、現在のオーナーを経歴が記載されていました。ユースホステルが、彼の青春の一断面かもしれません。
旅行経験は、それぞれの方にさまざまな物語を作り出す要因になっていると感じました。
彼は名古屋の出身で、公務員の職を捨て、宿の経営を始めたのだとか。若い頃、ユースホステルを利用して全国を旅するようになった彼は、やがて別府のユースホステルの常連となっていた。ある時、この宿の廃業が、彼の人生を大きく変えた。
https://www.gambo-ad.com/hotel/?ar=38&id=343
コメントありがとうございます。
ユースホステルは、１９６０年代から８０年代まで若者が旅するときによく利用されました。ペアレントと呼ばれる宿主がいて、夕食後談話室に集まり、ペアレントを中心に和気あいあいと交流することが約束事でした。
もっとも、旅館が若者が利用しやすいように兼業するユースホステルも結構ありました。佐世保のユースホステルは、純和式の旅館の別館のようなところだったことを記憶しています。
なお、私が泊まった別府のユースホステルは、『観海寺2組』にあって、建物はすでに解体されてしまっているようです。
当時、若者の山登りには前泊などという習慣はなく、専ら夜行列車でしたが、長期旅行の途中に山に登るときなどありがたい存在でした。
以下のところでしょうか？
僕は最近近くの別府市体育館を時々利用しています。
確かに僕が別府市に勤務していた頃、既に40年ほど前になりますが、この周辺にユースホステルがあったと思っていました。
ネットで確認してむしろ僕の記憶間違いかと思っていた次第です。ありがとうございます😊
（旧）別府ユースホステル前（ラクテンチ近く）で一体ナニがあったんですか？
幽霊が出ると聞きました。
「別警幽霊」説。
今はマンションが建っているが そこは... #ヤフー知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1481118839?fr=ios_other
再びコメントありがとうございます。
私が調べた範囲内では、次の通りです。
「初代の建物の通称所在地名は『観海寺2組』。初代の建物は移転後解体され、跡地は住宅地となっている。
2代目の建物は国家公務員の保養所であった施設を改装して2002年6月20日にオープンしたもので、閉館後は解体され、跡地にはマンションが建設されている。」
２代目は、別府市中島町にあったようですが、土地勘がありません。
了解致しました。
観海寺2組を確認すると以下ですが、ちょうど断層の下で断層の上が杉乃井ホテルになります。
ここも記憶がありました。
ここへの移動は、公共バス利用でしょうね
https://maps.app.goo.gl/3vXp1DVKmHouhSRW9?g_st=com.google.maps.preview.copy
残念ながら、以下のWikipediaには全く掲載されていません。
日本のユースホステル一覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/日本のユースホステル一覧#東海ブロック
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