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行動不能になった後、山中で1泊し、
次の日の朝に捜索隊に発見されて、無事に下山したようです。
幸いにもビバーク装備がしっかりしていたので、無事に下山できたようですが、
私が聞いた話によると、シールトラブルで登り返しができなかったのが原因とか。
私も山行中にシールトラブルは何度か経験があり、
その時々で色々な対処法で何とか乗り切ってきましたので、
ここで私が知っているシールトラブルの対処法を紹介してみたいと思います。
ただし、これから書く方法は、私が知っている情報であり、
間違っている事もある可能性がありますし、もっと良い方法があるかもしれません。
また、その時の様々な条件により、その対処法が使えない場合もあると思いますので、
あくまでも参考として、とらえてもらえるとありがたいです。

まず、よくあるのが登り返しの時に、シールを再度スキーに貼り付けようとした時に、
シールの接着面に雪が貼り付いてしまっていて、うまくスキーにくっつかない

この時はシールに付いている雪を剥げば何とかなるんですが、その剥がし方ですよね。
1.まずはスキーのエッジにシールをこすりつけてガリガリ剥がす
これはスキーを何らかの方法で固定していないと、うまく作業ができません。
2.スクレーパー(ワックスを削るプラスチックの板)を使って雪を剥がす
私はこの方法を多く使っています。
でも、これらの方法でそれなりに雪を取ったと思っても、
吹雪で再度雪が付着したりして、まだ付かない事があります。
また、シールで登高中に、スキーとシールの間に雪が入ってしまい、
色々やってもシールがうまく貼りつかない事がタマにあります。
この場合の原因は、たぶんシールの接着力低下による影響なのかな?と思うので、
事前にグルーのメンテナンスを行っていればいいのですが、
気候条件でも、その現象の出具合が違ってくるような気がするので、
それは突然やってきた!というのがあるのも事実ですね

こんな時の私の対処法は
1.結束バンド(タイラップ・インシュロックなどとも言われる)で、
スキーとシールを縛って締め付ける
ただし、結束バンドはプラスチック製なので、温度が低くなると強度が出ません。
これは屋内用の一般的には白い(透明に近い)物と、
耐候性の黒い物などで、温度などによる強度の違いがあります。
白い物でも、夏場に登山靴のソールが剥がれた時などでも使えますが、
冬場の気温が低い時では、白い物はスグ切れちゃいます。
ですから、私は黒い耐候性の物を常に持って歩いています。
しか〜し、この黒い耐候性の物でも、キンキンに冷え込んでいる時では、
締め上げたとたん ブチっと切れることがあるのは事実です!
こんな時には
2.ベルクロベルト(ベリベリのマジックテープ式のベルト)で、
スキーとシールを縛る
スキー板2枚を縛って、持ち歩く時などに使うベルトです。
マジックテープだと弱いかな?と思ったけど、
歩いていても邪魔にならず、結構いけちゃいました。
(私は自転車に乗る時などに使う、ズボンの裾をまとめて止める物を使っています)
3.紐、針金などでスキーとシールを縛る
まだココまで困ったことはありません。
あと、よく聞く方法としては、布のガムテープですね
4.布のガムテープを、重ねてポールに巻きつけておき、
いざという時に、それを剥がして使う
ただ、この方法は気温が極端に低くなった時に、ガムテープの粘着が生きるか?
と言った少しの不安を私は感じます。
こんな時の対処法として、自分が持ち歩いている物で対処可能な方法としては
5.テーピングを撚って紐状にし、それを紐代わりにして縛る
こんな感じでしょうかね?
要は、それなりの道具を持ち歩き、それらをいかにうまく使うかの発想だと思います。
なにかトラブルが出た時は、焦って思考が止まりがちですが、
そんな時こそ落ち着いて、あれこれと考える事が必要だと思います。
以前の経験で、夏のテント泊縦走の時、
家内のカーボン製のストックがポキっと折れた事があります。

この時に行った修理方法は、
1.山小屋に行って缶ビール


2.それを飲み干して、サバイバルツールのハサミで、
飲み口と底を切り取り、1枚のアルミの板を作る
缶のアルミはハサミで切れちゃうんです

3.折れたストックをアルミ板で巻きつけ、
テーピングでストックとアルミ板を、ガッチリ巻きつけて固定する
これで全く問題なく、その後も山行を続ける事ができちゃいました。

あと、結束バンドで陥りやすい、困ったことの対処法も紹介しておきます。
結束バンドを持っていても、1本の長さはせいぜい20cmくらいだと思います。
それを使って縛ろうと思ったら・・・・・
長さが足りない。。。。。

と言ったことがあるかもしれません。
そんな時は、もう1本準備して、最初のバンドの先に、
準備したもう1本のバンドの差込口を差し込んでみてください。
はい、2倍弱の長さのバンドの出来上がりです!
この方法で継ぎ足しは無限です

あとはバランス良く締め上げればOK
ロック部の出っ張りが、邪魔にならないように締め付けてください。
と言った感じで長々と書きましたが、
トラブルが出た時こそ落ち着いて、じっくりと考えれば良い案が出てくるかもしれません。
こんな私の経験が、何かの役に立てば幸いです。
皆様、それなりの準備をしっかりして、楽しく山行を続けてくださいね。
滑りは駄目だけど、まあ下山はできます。何度かやっています。
PPロープは何かと便利です。もちろん6mmシュリンゲでもながければできます。
付かないシールは諦めます。
はいはいハイハイはい
ちゃんとイメージできたので納得できます。
さっすがヨネヤマさん、経験値が違いますね!
これは色々と応用ができそうですね。
こんなコメントも実は期待していました。
ありがとうございます。
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