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3夜連続で「いいのが捕れたで食べに来まっしょッ！」のお誘いに、土鍋・無洗とあるだけの野菜、それにつくったばかりの生姜昆布・ナメコ入り＋ㇵバネロ＆ジョロキアのサルサソースを持ってかけつけると、自称「プロ」のハチ捕り名人Hrik爺と森くらの主Tom爺が待っており、Hrik爺がすぐにとびっきり辛いと言うコショウ(青唐辛子)たっぷりの野菜炒めをつくる。甘辛く味つけしたハチの仔には辛コショウが合うのだ。
で、自分も負けじと生姜昆布にサルサソースをドバっとぶち込んで炒め直す。Tom爺はお得意の土鍋ごはんを炊く‥，等々、各自慣れた手つきで手際よくことが運んで焚火を囲み、名人の武勇伝を聴きながら自然の恵み〜ハチの仔、他を頂く・・。
前夜のハチの巣は格別な大きさで、Hrik爺は高さ7mの梯子を使って大きな巣を根元から引き剥がし。ハチまみれのままを小脇に抱えて下りて来たが、最後の最後に顔に一撃食らった‥等々、得意げに喋りまくる。喋りだすとキリがないので、時々口を挟んでこっちが聞きたいことに話しの向きを誘導してハチの仔(巣)捕りの情報を聴き出す。
例えば、巣の中の白い幼虫には2種類あって、1つは小部屋の中に入っている大小の幼虫と、もう1つはその部屋に蓋があってその中にいる白い幼虫。蓋のある部屋には蛹化してハチの形になったものがおり、その蛹状のものにも白いものからハチになって出てくる寸前のものまでいる。そのどれも食べられるのだが、蓋のない部屋の白い幼虫は生で食べてはいけないし加熱してもだめだと言う。その理由は、蓋のない部屋の幼虫は働き蜂がせっせと世話をし食べ物を与えて育てているもので、その食べ物の滓のようなものが腹に溜まっており、これを食べると蕁麻疹のような症状が出るので、食べるにはその黒い滓のようなものを1つ1つ取り除かなくてはならず、手間がかかる上味も落ちると言う。(写真右)
一方の蓋つきの部屋の白い幼虫はそう言う煩わしさはなく、生で食べることも可能だが、甘辛く煎って食べると絶品(写真左)なのである。また蛹化したハチ型の幼虫も一緒に調理して食べる〜等々。
ハチにまつわる話しは留まることなく延々と続き、たちまちとっぷりと日が暮れて寒さが身に沁み始めるころ、爺の迎えが来てお開きとなるが、多分またすぐお誘いがかかることだろう。
ヤマガランドにも目ぼしいスズメバチの巣があるので実益のある処理法を学びたいと思っているが、ことはそう簡単ではない。
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