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5月6日は能登町の縄文真脇から30kmあまりを歩き、恋路ヶ浜で止めてバスを待っていた。バスのドアが開くと中は高校生達で満席だった。この日は平日で登校日だったのだ。
吊り革を持って立っていると1人の女子高生がつと席を立って『どうぞ！』と言う。一瞬，『えッ！ 何故？』と言いそうになって『下りるの？』と言い換えた。高校生は『いえッ』と首を振って『どうぞ，座って下さい』とにこやかに言う。席を譲られるなど初めてのことなら、女子高生に声をかけられるのもないことなのでドギマギしてしまった。
席を譲って断られ，気まずい思いをしたことがあるので、ここは恥をかかせてはいけないと思い、素直に『じゃあ，せっかくだから・・，ありがとネ』と言って座らせてもらったが、俺ってよほど爺くさく見えるのかなぁ・・，とか、よほど疲れた顔をしていたのかなぁ・・，等と内心複雑だった。
でも彼女は単純に、車内では最も年長の私に席を譲ってくれたのだと思うことにした。
三々五々と生徒達が下りて行き、彼女も空いた席に座って小木で大勢の仲間達と一緒に降りたが、そこは昼間，ちょっと長い休憩を取ってユニフォーム姿の地元のおばさん達と談笑したところだった。
下りる際にもう一度礼を言い、車外の彼女に目をやるとにこっと笑って去って行った。
そんなことがあって小木と言う地区が印象深い所になった。
おばさんじゃなくて女子高生の写真を撮らないと！（笑）
そこまでの度胸はちょっと・・，
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