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草木萌動〜そうもく めばえいずる
草木が芽吹き始める『草萌え』の頃
足もとや庭木の先にほんのりと薄緑に色づく芽が見られる頃
やわらかい春の日差しの中 草木が芽吹き新しい命が生まれる
甘納豆の うふふふふ 坪内稔典
一月の甘納豆はやせてます
二月には甘納豆と坂下る
三月の甘納豆のうふふふふ
四月には死んだまねする甘納豆
五月来て困ってしまう甘納豆
甘納豆六月ごろにはごろついて
腰を病む甘納豆も七月も
八月の嘘と親しむ甘納豆
ほろほろと生きる九月の甘納豆
十月の男女はみんな甘納豆
河馬を呼ぶ十一月の甘納豆
十二月をどうするどうする甘納豆
「『3月の甘納豆〜』この句の意味を教えて下さい」
ノベストアンサーの回答
桃の節句、ひなあられの中にポツリポツリとしか入っていない甘納豆は、少しだからこそ美味しいものです。
もちろん、たいしたご馳走ではないから大喜びなど誰もしないけれど、それを食べるときは、おもわず「うふふふふ」と自然に笑みがこぼれるくらいには嬉しいということではないでしょうか。
この句をつくったとき、きっと作者は懐かしい子供の頃に戻っているのだと思います。
ベストアンサー以外の回答
坪内稔典さんの俳句ですね。
坪内さん自身が書かれていましたが、この俳句の解釈は人それぞれで、 作者自身が思いつきもしないような解釈が飛び出すそうです。
それがこの俳句の面白さで奥深さだと思います。
私が授業で中学生に考えさせたときもいろんな解釈が出てきましたよ。
ある子の解釈を紹介します。
まだ少し肌寒いある日、4歳になる男の子が近所のおばあちゃんのところに遊びに行きました。
庭には早春の花がちらほら咲いています。
縁側で日向ぼっこをしていたおばあちゃんが、男の子を見つけて手招きをしています。
おばあちゃんはこぼれそうなくらいの甘納豆を男の子の手に入れてくれました。
男の子は甘納豆なんて見たことがありません。「これは何？」不思議そうな顔の男の子におばあちゃんは言いました。
「おいしいよ。食べてごらん」
男の子は一粒甘納豆を口にいれました。ふんわりやさしくあまい味が口の中に広がります。
「おうちでお母さんと食べるね」
両手のひらにいっぱいに入れてもらった甘納豆をこぼさないように大事に持ちながら男の子は家に帰りました。
男の子はとってもうれしそうで「うふふふふ」という声が聞こえてきそうでした。
とっても素敵でしょう？
私は「うふふふふ」に女性のイメージしか持たなかったんですが、小さな子どもの笑いでもおかしくないです。
三月、甘納豆、うふふふふという言葉から連想して素敵な物語を想像すればいいんですよ。
と言うことで、他の月もそれぞれの解釈〜物語をどうぞ！
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