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『槍ヶ岳の女』は、槍ヶ岳の左下の雪渓に現れる『女の顔』の雪形で、両目と唇に相当する3つの黒点が逆三角形に並ぶ。形のよい唇の上には微かに鼻腔まで見られ、どこかの化粧品のコマーシャルにも使えそうな品のよい顔立ちなのに対して、太すぎる右の眉とやっこさんを思わせるもみあげがアンバランスで何とも可笑しい。
残念ながら前回より2週間遅い分だけ雪解けが進んでいて会えずじまいだった。
『舞姫』は槍ヶ岳の南に位置する中岳(南岳？)の東稜の雪が融けて岩稜が露出した時に現れる。写真のように左を向いた女性が長い黒髪をなびかせ、片手を前に突出し、房のようなものを持ったもう片方の手を後ろにして踊っているような形の黒い雪形でかなり大きい。
これは左の『槍ヶ岳の女』の写真にも写っているのだが、東稜を正面に見る位置からでないと女性の舞姿には見えないと言う、見る場所限定の雪形で、それを見られるのが2512mのピークや常念岳の南陵なのであるが、今回はやはり遅くて会えなかった。
※写真は08年7月6日のもの
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