|
|
|
ブロッコリーとダイコンの葉を食い荒らされ、植えたばかりのタマネギが踏み荒らされる・・等。
被害が小さいうちにと急遽電柵を張り巡らせる。電柵を張ると言っても簡単ではなく、まずコードを張るライン上の草を取り除かなければならない。
全部の環境を整えてからやるのは気が遠くなるので、支柱を1本づつ立てては次のラインの草取りをして確保しながら張って行く。
東側の薮から侵入しているのが分かったのでそのギリギリの所から、畑いっぱいに張るとこれまでの最大面積となる。
最下段を地上20ｃｍくらいの高さに張り、次に上段を張ってから中間にもう1本張って3段にする。
最後に乾電池8個を直列に収納してバッテリー設置完了。シカは人がいないと昼間も出る可能性があるので昼夜通電にする。
果たして電気が通じているのか・・!? と、手の甲で触ってみたが、何にも感じないので少し強く押し当てた途端にドシン，と衝撃が来て、これなら効果ありそうだと思った次第。
単1の乾電池8個の直列なので、電圧は普通車のバッテリーと同じ12Vで、かなり強烈である。
イノシシは鼻づらで感電すると1回で学習してくれるが、シカはパニックを起こして大暴れし、畑を目茶目茶にしていく危険があり、翌日来て見るまでは不安がつきまとうが、人事は尽くしたのでなるに任せるしかない。
鹿肉を食って盛り上がった仕返しかも知れないが、こうなるといよいよ狩猟免許を取ることを考えなくてはならない。
翌日，見廻りに行くと幸いなことに何ごともなく、被害は最小限に食い止めることが出来た。
獣害対策に追われてふと気づくと、ブロッコリーが馬鹿でかくなっていた。出荷できる時期とサイズをとっくに越えているものが2つ，かろうじて出荷できそうなものが4つ。すぐに採ってその日のうちに出荷，翌日完売。
nobouさん、こんばんは。
「シカ肉食ってシカえしされる」ですか、農作物の被害は農家にとっては死活問題ですが・・でも自然環境の山々を高速道路で寸断したり、排ガスで樹木が枯れたりして餌にありつけなくなった要因は人間にあるのでは。
以前に日記欄に「野生動物と人との共存」にも記させてもらいましたが、何か良い方法がないかと思う今日です。
nonkibouさん 貴重なご意見を有難うございます。
シカの食害についての学習会に行っていた留守中のことでしたので、そのタイミングに『してやられた!』と言う感じでした・・。
シカの問題は難しくて深刻ですネ。
ご指摘の通り、シカが増えた要因の1つは拡大造林政策や過度の開発によってシカの生息環境が悪化し、生きるためにこれまで口にしなかったものまで食べざるをえなくなったり、活動域をより人間に近い所にまで広げざるをえなくなったことにあると思いますが、もうひとつの大きな要因として、オオカミという天敵が絶滅したことにより、シカのような大型草食獣の適正個体数維持のための自然調整力が失われてしまったことがあると思います。
シカの栄養状態は、♀(成獣)が毎年妊娠・出産できるほどに良好で、捕獲行為を行わなずこのまま増えるに任せた場合の増加率は、年15〜20％に及ぶと推測されています。例えばこれを兵庫県に当てはめるとその数は6000頭になるそうです。
増加し過ぎたシカは、あらゆる植物を食い尽くして行くことが予想されます。人類が滅びても鹿は残るだろうと言う人もいるくらいです。
野生動物と人間の共生は重要なテーマです。その『共生』を実現させるためには、落葉広葉樹林を増やし、シカの生息域を道路で分断しているような状況を改善するな等，野生動物が人間に近づくことなく自然の中で生きて行ける環境整備を行うことが不可欠です。
広範囲に開発が進んで自然の回復力が衰え、生態系に大きなほころびが生じている日本の森や山はもうそういうレベルを超えてしまっているのかもしれませんが、その努力は必要不可欠です。
しかし、それだけでは繁殖力の旺盛なシカの個体数の増加要因をつくることにはなっても、自然環境の収容力に相応した個体数の維持は実現できません。
かつてオオカミが担っていた適正個体数維持のための調整力を人間が代行しなければならない段階に来ているのではないかと思います。
つまり人間とシカの長期的な共存共栄のためには、愛護にも排除にも偏しない、人間との共存を実現するための適正な個体数管理の思想と手法が必要なのではないでしょうか。
受け売りですが、以上がシカをはじめとする野生動物との共存を視野に入れた食害問題についての私の考えです。
またのご意見をお待ちしています。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する