タカサゴユリ(?)　その後

2013年12月08日 13:14はなののののはな全体に公開

　間髪を入れず、同期会のコミュニティーからコメントが3つ，他のSNSからも1つ入った。

　K君；こんばんわ…
　このユリは台湾が故郷の外来種と聞いたことがあります。真夏に山陽自動車道を走ると法面一杯に咲いていますね。花は綺麗だがあまり品がない・・…，どこで根付いたのか、あんまり可愛くはない…。
　何か耐寒性もあるようでこの前まで自宅の庭に咲いていた。それもコンクリートの割れ目…，ホント根性ユリ。

　Y さん；そうそう、自動車道や新しく開かれた道路ののり面にいっぱい咲いてますね。においやさしい白百合の、という雰囲気はありません。

　S君；件の百合ですが、カミさんに聞くと自然に生えたもので植えたものではないとのこと。ネットで見る限りタカサゴユリのようです。
　http://www.geocities.jp/mc7045/sub186.htm

　野帆歩路(nobou)；　自動車道の法面一杯に咲くと言うのは、先に揚げた『タカサゴユリ＆シンテッポウユリ論争』にもありましたが、kさんの写真のように法面一杯に咲いているのには驚きました。

　今の日本の山野に最もよく見られるのが、在来種のササユリやヤマユリでなく、帰化したり持ち込まれたりしたと思われる台湾原産のこのユリだと言うのも皮肉な現象と言うか、諸々の帰化植物の問題とも重なって複雑な気持ちにさせられます。

　Lさん；種の同定についてDNA鑑定すれば解決する問題ですが、いろんな方が自分の知識や経験をもちよって、このように様々な議論をすることが楽しいと思います。

　外来種問題は深刻ですが、これだけ人やモノがグローバルに移動する時代に、『外来種はすべて悪』と決め付けて排除するとしたら、現在の日本にどれだけの動植物が残ることか…!?
　でも、外来の動植物に罪はなく、与えられた環境の中で生きようとしているだけ。だからこそ、安易な考えで動植物を移動させるのは、生物の多様性を維持する意味からも避けなくてはいけません。
　年々外来種や園芸種が増えている日本ですが、少なくとも、国立公園内の特別保護地域～第1種保護地域には、外来種(国内移入種も含め)を入れたくないものです。
　ガイド(笹ヶ峰)をやっていて、変異が多く種の同定の難しいトリカブトやアザミなどは、明確な違いがある種以外は『仲間』という表現をして誤魔化していますが、勉強と経験を重ねて種の同定ができるようになりたいと思っています。

　野帆歩路(nobou)；みなさん，有難うございました。

2013-12-04 タカサゴユリ&シンテッポウユリ

2013-12-10 1尾で3尾美味しいオコゼ

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