ユキツバキ

2014年03月13日 19:38自然全体に公開

　左；ユキツバキ(松之山)　中；オトメツバキ(平郡島)　右；白変種(広島市)

　ユキツバキを初めて見た時には『これがツバキ‥!?』と一瞬訝った。
　第一印象として、緋色に近い明るい赤に黄色の蕊(葯と花糸)が目立ったが、花はヤブツバキよりやや小さめで、薄めの花弁はカップ状にならずサザンカのように平らに開き、他のツバキに比べるとひ弱ではかない感じを受けた。
　雪に耐えてよくぞ咲いた～，と思わず手を添えたくなるような花である。
　花言葉は『健気』・・って，ウソです。

　以下，ウイキ等で調べたものを要約すると・・。
　ユキツバキは太平洋側に分布するヤブツバキが、日本の東北地方から北陸地方の日本海側の多雪地帯に適応したものと考えられている。
　このような地域では、冬季には3ヶ月にもわたって数メートルの雪に覆われ、その間、ユキツバキは雪で地表に押しつけられた形で過ごし、春に雪解けが始まると倒れていた枝が次第に立ち上がって花をつける。
　花期は地域にもよるが四月中旬から下旬で、雪の中で咲く訳ではない。
　森林下の株では花数が少なく、一枝に複数個をつけることは希。
　発見は1947年と新しいが、ユキツバキを原種とする『オトメツバキ』(お止め椿)は江戸時代から栽培されており、その存在は早くから知られていた。
　ヤブツバキの雄蕊は葯が黄色で花糸は白くて長いが、ユキツバキの雄蕊は葯と花糸がともに黄色くて短いのが特徴。
　長野県内では小谷村真木が南限で、白馬，大町にはないとされる。

　とのこと。

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