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竹寺は、正式には「医王山薬寿院八王寺」といい、千年あまりの歴史がある東日本で唯一の神仏習合の遺構だということです。明治になってからの神仏分離令や廃仏毀釈運動によって寺社が分離されたり、寺が破壊されたりする中、それを免れた寺ということです。ですから、境内にはいくつも鳥居が建てられています。確かに山奥の寺なので、神仏分離令や廃仏毀釈運動も行き届かなかったのだろうなあと思います。
でも、ちょっと疑問。一昨日、竹寺の後に立ち寄った子の権現(正確には天龍寺)も神仏習合じゃなかったのかな?何が「東日本唯一」なんだろう?竹寺の方が子の権現より半世紀以上歴史が古いということなんだろうか?
さて、もともと、行ってみたいと言っていた妻ですが、この日の山行には同行できず、僕が帰ってから境内が春の花で美しかったことを語り、写真を見せると、行きたい思いが募ったようでした。
ちょうど、僕も、ルートの関係や、災害復旧のための通行止めの影響で、これまでにやったことの無い特殊なアプローチ方法を検討している今後の山行の登山口確認をしたいと思っていたので、下見がてら、竹寺へ車で行ってみようということになりました。
竹寺へは対向車が来るとすれ違えないのではないかと思うような狭い林道を車でしばらく上っていきます。駐車場はあるので、そこに車を置いて境内を散策。昨日もそうでしたが、しだれ桜が綺麗です。本尊にお参りをして、お昼を過ぎた所だったので、本坊で竹笹そば膳注文をしました。妻は可愛い御朱印帳があったと言って購って、御朱印を記帳してもらいました。
さて、そば膳は、カエデやカキ、タンポポの葉、ヨモギ、ふきのとうの天ぷらやノラボウ、ズイキ、ふきのとうの佃煮、白和えなどがあり美味しくいただきました。
ここは檀家がないので、お賽銭や料理、お土産などで運営しているそうです。そういえば子の権現も檀家のないお寺でした。
ごちそうになって、さて、帰ろうと駐車場に戻ったとき、「あれ?私、お代払ったかな?」と妻が言い始めました。御朱印帳や御朱印代は払った記憶があるけれど、料理代をどうしたか記憶が無いというのです。
散々考えたあげく、結局戻って聞いてみようということで本坊に戻ると、料理代はまだ払っていないことが分かりました。食べ終わった後に、注文時に渡された竹の札を持って支払いに来ないといけなかったのです。
「私、馬鹿になっちゃった」と言う妻と大笑いをしながら、食い逃げにならなくてよかったと、ほっと胸をなで下ろしました。
ふっとサッカーの本田圭佑選手がカンボジアのレストランを出て代金を払ってないことに気づき慌てて戻って支払ったというエピソードを思い出しました。
本田選手は店員から「お前ら日本人は神だ」と感激されたそうですが、(外国では戻って支払いする人はいないのでしょうか)神様、仏様のお膝元で戻って支払いをした僕たちは、いったい何になるのでしょうか?
まあ、日本では当たり前のことですけどね。
写真左 竹寺の入口から
写真中 しだれ桜
写真右 ちょっと洒落の効いた竹眼鏡
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