雨ぐらいで引き返せるか！

今日白馬の遺体が発見されたと新聞で読んだ。
慎んでお悔やみ申し上げます。

毎度のことだが
第三者からの「無謀な登山ではなかったか」の問いに
関係者は「雨で危険は予想できたはず。引き返すべきだった」との答え。
これで自己責任確定。あとはネットとマスメディアでぶったたくだけ。

ところで
もちろん個々の状況における危険の判断は絶対必要だということを前提として言うのだが。
「雨くらいでやめられるか！ここで行けなかったら次にいつ行けるか分からないんだぞ。」といいたい。
仕事の都合つけて、家庭の予定をずらし、妻のご機嫌をとり、
などなど無限にも思える調整を経てやっとの思いで山に来たのに
雨くらいでやめられるか？その場で？

命よりも大切かと問われれば、それは結果論です。
もちろん実際遭難して他人に迷惑をかけるのはもっての外なので、
あえてそれを前提にこのような暴言を吐いている。
無論今日からの穂高は引き返す勇気を持って山に入るつもりだが・・・。

よく「山はいつでも行けるのだから」といわれるが、それは
『いつでもいける人』の言葉だと思う。

最後に救助をやっている方々に感謝の意と
今一度犠牲者の冥福を祈ります。