ということで、今日は以前にもお伝えした腸活のお話。
肉類や魚介類、卵、乳製品などに含まれている動物性たんぱく質や脂質の多い食事。美味しいですが、これに偏ってしまうと、悪玉菌が増える原因になる。でも、その悪玉菌を増やす食品を摂らない・・・というのは身体を維持するためにも難しいですし、厳しい制限は、食事の楽しみを半減させてしまいます。
「腸活」とは、『腸内フローラ』を整えるために、善玉菌を増やすものを積極的に摂ること。腸内に多くの種類の菌が存在する「多様性」を確保するのがポイントです。いろいろな食品を楽しんで食べることは、腸内細菌の多様性を高めます。バランスのいい食事を摂り、適度な運動することで、心身全体の調子が整ってきます。善玉菌を含むものをプロバイオティクス、その善玉菌の栄養源となるものをプレバイオティクス、そして両方を合わせて摂ることをシンバイオティクスと呼びますが、善玉菌とその栄養源をセットで摂り、より効果的に『腸内フローラ』を整えたいものです。
私は、乳酸菌やビフィズス菌、酵母菌、麹菌などの善玉菌が含まれているものを、毎日できるだけ摂るようにしています。ヨーグルト、納豆、味噌、チーズなどをほぼ毎日摂ります。加えて、善玉菌のエサとなる「食物繊維」と「オリゴ糖」も積極的に摂ります。
腸は「第二の脳」などとも言われ、脳に次いで多い1億以上の神経細胞があり、これは脊髄や末梢神経系よりも多く、脳から独立して、自らの判断で機能しています(いわゆる自律神経)。また、ドーパミン(快感ホルモン)、ノルアドレナリン(ストレスホルモン)、セロトニン(幸せホルモン)は、感情(性格)を支配する代表的な脳内神経伝達物質ですが、その多くは腸で作られます。特にドーパミンやノルアドレナリンの暴走をも抑えるセロトニンは良質な環境の腸(腸内細菌との協同作業)で作られるので、「腸活」は、感情や性格の安定にも効果があると実感します。
何よりも、腸には体内の70%という大量の「免疫細胞」が宿しており、これを腸関連リンパ組織といい、外部からの細菌や食事性の毒物などの侵入者を撃退してくれています。腸に危険な物が入ると、腸の神経細胞や免疫細胞が判断し、吐き出したり下痢を起こさせることで、病気にならないように働いてくれています(生体防御機構)。腸って本当に賢いですよね。
コロナ禍にあっては、「腸活」は心身両面の健康を支えて、適度な運動をすることで、シナジー効果となる・・・そう信じて、年齢に負けないために、運動(主にはランニングとスイミング)にも励んでいます。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する