こうした不整地を走るトレーニングを「トレイルランニング」とか「クロスカントリーランニング(クロスカントリー走)」と呼びますが、ランナーとしてレベルアップを目指すうえでとても多くのメリットがあります。
森や丘、あるいは公園内の芝生エリアなど、自然な起伏のある不整地を走る。取り組んだことのない人にとっては、どんなメリットが得られるのかイメージしにくいかもしれません。しかし実際には、ランニングスキルを向上させる非常に有効なトレーニングです。
1 安定的でバランスのいい走りが身につく
地面は接地が不安定になります。最初は接地したときに足がグラついたり、身体がブレるかもしれません。しかし、クロスカントリーランニングを続けていくと体幹が安定し、接地も丁寧に足裏全体を使って走ることができるようになるでしょう。バランスが向上することで捻挫などが起きにくくなるほか、関節や筋肉の一部にだけ負荷が集中することによる怪我も少なくなるはずです。
2 効率的なランニングフォームを獲得
不整地では着地時に反発がないため、思うように走れません。速く走るためには、しっかり地面を押して推進力を自ら生み出すことが必要です。しかし筋力だけに頼っていては、すぐに疲労してしまうでしょう。最小限の力で最大限の走りを得る、効率的なランニングフォームの獲得に繋がります。
3 心肺機能の強化
たとえ傾斜が急ではなくても、起伏のあるコースを走れば通常より心肺に負荷が掛かります。同じ距離・同じペースで走ってみると、おそらくクロスカントリーランニングの方がキツいと感じられるでしょう。インターバルのような追い込んだトレーニングを行わなくても、心肺機能の強化を目指すことが可能です。また、柔らかい地面を走るため、着地時に脚が受ける衝撃が少ないのも特徴のひとつです。ロードのような固い路面を走るのと比べて、怪我のリスクも抑えることができます。
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