夏バテ・夏風邪を予防・改善する食事とは？

2023年06月29日 23:02食事全体に公開

　梅雨本番となり、周囲にも夏バテする人や夏風邪を引く人が増えてきました。食欲が落ちやすく、体調を崩す人も多いのがこの季節。今回は、夏バテや夏風邪を予防・改善するための効果的な栄養素と食材を紹介。
【夏風邪ウイルスへの抵抗力を高める】
　夏風邪ウイルスへの抵抗力を高めるには、「ビタミンA」と「ビタミンC」を摂取することです。
　1. ビタミンA
　風邪は粘膜が弱まり、免疫力が下がることでかかりやすくなります。ビタミンAは粘膜を強くし、免疫力を正常化する働きがあります。空調による乾燥で粘膜がダメージを受けやすい夏には、特に不足しないように気を付けます。
　ビタミンAは、肌や髪の健康を保つ働きもあり、病気の回復を助ける上でも大変優秀な栄養素です。
　2. ビタミンC
　抗酸化能力と免疫力を高める風邪予防に必要不可欠な栄養素。免疫力が高まることで体内に侵入したウイルスを弱め、細胞内への侵入を防ぐ。炎症を抑える効果もあるので、夏風邪にかかってのどが痛い・・・というような時も是非積極的に摂りたい栄養素。
【夏風邪に負けない食材】
　免疫力や体力を上げる食材や栄養素を積極的に取り入れることで、夏風邪に負けないカラダづくりをします。
１．キムチ
　夏風邪の予防には「発酵食品」が効果的。キムチはビタミンが豊富で、ヨーグルトの何十倍もの乳酸菌を含んでいます。腸内環境を整え、免疫力を高める効果が期待できます。
２．レバー（豚・鶏）
　ビタミンAが最も多く含まれ、他にもビタミンB群、タンパク質、ミネラルなど、多くの栄養素を補充できるすぐれものです。予防にもいいですが、風邪をひくとタンパク質やビタミンB1、B2、ミネラル類が大量に消費されるので、風邪をひいてしまったときにもオススメの食材。
３．生姜
　殺菌作用が強く、胃腸の働きを活発にし、身体を温めてくれ、食欲も旺盛に。風邪のひき始めなどには、しょうがとハチミツ、レモン汁で作った生姜湯が効果てきめん。
４．たまご
　免疫力を高めるために必要な「必須アミノ酸８種類」が全てバランスよく含まれているスーパーフード。卵白に含まれる塩化リゾチームというものは、ほとんどの風邪薬に含まれている成分。
５．夏野菜
　季節野菜には、その季節ごとに人間が必要とする栄養素を多く含んでいます。かぼちゃやモロヘイヤには、体内でビタミンAに変わるβカロチンが豊富に含まれ、トマトには抗酸化力が強く、夏の強い紫外線から皮膚を守ってくれるリコピンが含まれています。
【最後にまとめて】
　夏の風邪を予防、撃退するには、しっかり食べること、休むことが大切。疲れがたまり栄養が足りていないと、夏バテになり、食欲がなくて栄養がとれない…といった悪循環になってしまうこともあります。食事での栄養補給が難しいときは、サプリメントでの栄養補給も取り入れます。
　夏の暑い時期に冷たいジュースやそうめんばかりで体調を壊さないように、体力と免疫力を高めてくれる食材を上手に取りながら、夏風邪の予防と改善を。

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