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さて、今日は噂のスポーツ乳酸菌の話。
筋肉を増やすには、何と言ってもタンパク質の摂取が重要。しかし、肉類や乳製品、プロテインなどを中心としたタンパク質だけを取っていればそれでいいのか。答えは「ノー」です。最近ロカボブームで、抵糖質な食事を心がける人が増加し、炭水化物の消費量も減っているのだとか。糖質のコントロールは重要ですが、これはこれで、行き過ぎると問題が生じます。
高たんぱく・低糖糖質食やカーボローディングといった食事は、総じて摂取する食物の種類が偏りがちで、食物繊維量も不足し、その結果、腸内細菌叢が乱れ、悪玉菌の増加や排便不良に陥る可能性が高いと言われています。このような状況を改善するのが、腸内環境を改善する乳酸菌の一つであるいわゆる「スポーツ乳酸菌」。
腸内環境の改善には、プロバイオティクスと呼ばれる乳酸菌類を多く摂取し、腸内フローラ(善玉菌群)を増やすことが重要であることは今や常識。しかし。ビフィズス菌など動物由来の乳酸菌だけでなく、実は植物由来の乳酸菌の摂取が筋肉増強には重要であることが最近分かってきました。
それは「短鎖脂肪酸」と呼ばれるもので、油脂を構成する成分のひとつ。酢酸、プロピオン酸、酪酸などです。特にキムチなどの漬物類の発酵食品に多く含まれています。短鎖脂肪酸は、ヒトの大腸において、消化されにくい食物繊維やオリゴ糖を腸内細菌が発酵することにより生成。生成された短鎖脂肪酸の大部分は大腸粘膜組織から吸収され、上皮細胞の増殖や粘液の分泌、水やミネラルの吸収のためのエネルギー源として利用されます。また、一部は血流に乗って全身に運ばれ、肝臓や筋肉、腎臓などの組織でエネルギー源や脂肪を合成する材料として利用されます。また、腸内を弱酸性の環境にすることで有害な菌の増殖を抑制する、大腸の粘膜を刺激して蠕動運動を促進する、ヒトの免疫反応を制御する、などさまざまな機能があります。
この短鎖脂肪酸は、別称「スポーツ乳酸菌」とも呼ばれています。それはなぜか。①大腸のぜん動運動を改善する働きがあること、②疲れにくい身体となり、持久力が高まること、その結果、③エネルギー消費量が上昇して、脂肪の蓄積を抑制すること、すなわち、④筋肉量が相対的に上昇することがあります。
これからは、植物性乳酸菌に注目ですね。
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