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写真2 画像検索で特定した種類その2 オノエリンドウ(花が閉じた状態)。リンドウだとは分かったがこんな種類があるとは初めて知った
写真3 画像検索で特定した種類その3 エゾムカシヨモギ。下界のヒメジョオンかと思った
数年前から高山植物に興味を持って以来、山で花を見かけると片っ端から写真撮影して下山後にネットで調べる作業をやっている。今は経験を積んでかなりの種類の花は調べなくても分かるようになったが(スミレ、セリ科のような似た者オンパレード種族を除く)、知らない花の種類を特定するのは以前は面倒な作業だった。
似た花を知っていて近縁種が分かる花はとっかかりがあるので調べやすいが、どの仲間に分類されるのか全く分からない花については調査は困難を極め、数時間調べても分からないこともよくあった。たまに画像検索をかけてみたこともあったのだが、少なくとも2年くらい前は全く使い物にならない精度で(そもそも画像中のどこが花なのか認識ができていなかった)、それ以来、画像検索を使うことは無かった。
しかし、ここ1年くらいでチャットGPTの登場でAIの進化が話題となり、もしかしたら画像検索も進化したかもしれないと、今年の残雪期に昨年覚えたのに名前を忘れていたキクザキイチゲで試してみたところ、1発で正解を出してきた。画像中のどこに花があるのかの認識も完璧。
その後、複数種類の花で試してみたが100%の確率で正解が含まれていた。画像検索は合致確率が高い順に複数の画像が出てくるので最終的には人間が判断する必要があるが、これまでの経験からほとんどの場合、上位に表示された画像に正解が含まれている。
ただし、種類が多いスミレ等や違いが微妙な仲間(イワオウギ、シロウマオウギ、タイツリオウギ、リシリオウギなど)などでは正解が混じっていてもどれが正解かを判定するのが非常に難しい。これらは人間でも花の様々な部分のクローズアップや葉や茎の形状、葉の付き方、生えている場所、開花時期などを勘案しないと判断できないので、たった1枚の写真だけでAIが絞り切れないのは当然と言えよう。
また、検索結果は比較する写真の質にもよる。できれば花をクローズアップした写真が望ましい。もちろん、ピンボケ写真では精度が落ちるだろう(多少のボケは大丈夫だった)。
花に詳しくない人でも手軽に調べることができるので、登山道で花を見かけたら写真に収めてグーグルの画像検索「グーグルレンズ」で調べてみることをお勧めする。電波が入る山ならリアルタイムで検索可能。
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