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写真2:魚止山から見た太郎山。魚止山〜太郎山間は尾根が細く雪が落ちて藪が出ている箇所があったり、雪壁があったりして大変だった
地図:今回のルート図。時間にして半分程度は雪に埋もれた林道歩き
川内山塊の名だたる藪山、矢筈岳に登る通過点に魚止山があるが、ここと北隣の太郎山を合わせて日帰りで登ってみた。
太郎山〜魚止山間の稜線はまだ4月初めなのに既に雪が落ちて藪が出てしまい予想以上に苦労。おまけに雪壁も登場して楽しめた。このエリアだと標高200m程度の平地でもまだ雪が残っていて、尾根幅が広い尾根だとたっぷりの残雪でいかにも残雪期らしい光景。
この日は丸1日晴れていたので、麦藁帽子でブロックしても顔の日焼けは確実なので、今シーズン初めて日焼け止めを使用した(麦藁帽子も)。日中は体を動かしていれば半袖に手袋無しでも大丈夫だった。でも朝は+3℃まで冷えたので防寒装備を着たが、最初の林道歩きの途中でザックに入れて以降は出番なし。
前日は下界で冷たい雨だったので山の上でそれだけ積雪になったのか予想が付かずワカンを持ったが、新雪は10cm程度でワカンがなくても大丈夫だった。その下の古い雪は完全ではないが締まって、日中でも足首程度までしか沈まなくなったので、この標高なら来週はもうワカンは不要だろう。
この日は今年初めて山で人に会った。まだ日の出前の真っ暗な時間に林道を歩きだしたが、予想外に先にライトの光が見えて幕営装備の単独の若者が歩いていた。行先は聞かなかったが室谷川沿いの林道をそのまま進んでいったので、県境稜線の山だと思われた。
藪の稜線を抜けて魚止山に到着して東尾根を見ると、足元の雪庇直下に明瞭な足跡があったので雪庇を迂回してどこからか人が登ってくるかと待ち構えていたもののいつになっても現れず。休憩を終えて雪庇横の灌木藪の急斜面を下って足跡がある雪に乗って確認したが、やっぱり人間の足跡。下っていって最初の立ち木がある場所=日影のある場所で大ザックの男性が休憩中。この若者が足跡の主で、幕営装備で矢筈岳を狙ったが、魚止山直下の最後の藪を嫌って断念とのことだった。距離にして10m程度で、残雪期の藪山をやっている人なら短くて程度もマシな藪と言えるが、おそらく若者はまだ経験が浅いのだろう。何とももったいないが、本人の判断なのでやむを得ないだろう。
昨年よりも確実に残雪は多いが、今の時期は1週間で雪解けが大幅に進んで藪が出てしまう。既に西斜面では大幅に雪が減って藪が出ている。標高が低い藪山を優先的に攻めたいところ。
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