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さっそく帰宅後一瞥してみますと総じて、全体的な俯瞰と、とりわけ登山者が多いエリアにおける詳細な情報を両立するために、地図会社としても工夫しているのだなぁ……ということが伝わって来ます。とりわけ「奥秩父・奥多摩総図」につきましては、周辺の非常に広い範囲まで1枚の図に収めた結果、単に「こんなロングトレイルを歩いてみたら痛快だ!」という想像がムラムラと湧いて、十分

それはさておき、今回の「奥多摩・奥秩父総図」は、従来の『山と高原地図』の長年固定されてきた (?) 番号に割り込む形で新登場しています。そこで、「今後も同じ要領で、新たなエリアの地図が発行されるのではないか、いや是非発行して欲しい……!」という期待が高まります。
いっぽう、吉備人出版をはじめ新興の登山地図会社の奮起にも大いに期待したいものです。地図はあるエリアについて1枚あれば十分というものでは決してなく、むしろ多様な地図を組み合わせて妄想をたくましくするのが楽しいですから……

そこで個人的に、「こんな登山・ハイキング地図があればなぁ!」と思うものを列挙してみます。もちろん「こんなドマイナーなエリアの地図は売れない」「地図なしでも既存のハイキングマップやガイド本で十分」という意見もあるかも知れません。それでもやはり「広げて眺めて妄想する楽しみ」は何者にも代え難いものがあります。そして、「実際に歩いて見ると最高にシブいコースが多々あるエリアについて、もしちゃんとした地図が出れば、もっと評価されて歩かれるようになるに違いない」と思う次第です。もっとも「静かな現状が良いのに、地図発行で知名度が上がりメジャーになったらイヤだ」という見解もあるでしょうが、既に『山と高原地図』に収録されているエリアでも、代表的登山道でなければ十分に静かなはず……。
*「三浦半島」……大都会からすぐそばで、春の梅や山桜良し


*「房総半島」……対岸の三浦半島からみると、余りにも漠然と山並みが波のように連なり、しかも最高で400m少々ということで、世間一般的にはつまらないエリアだと誤解されているのかも知れません (私も昔はそうでした ^^;)。しかし!実際に歩いてみますと、海と山の複雑で険悪な地形が織りなす大自然感は結構ハイグレードで、実に歩き甲斐があるところだということを、ヤマレコ赤線延ばしを通じて痛感しました♪

*「栃木東部・茨城北西部」……筑波山の北、加波山〜雨巻山〜芳賀の山並み〜八溝山系と、その東側に広がる水郡線沿線のエリアも、房総と同じく波のように漠然と山地が広がっているところですが、一つ一つのピークが美しい森に包まれ、山里の雰囲気と人情はズバリ古き良き日本そのもの! 山菜を中心とした料理も素晴らしい! もっと知られても良いはず……。
*【一晩寝て付け足し】「関東ふれあいの道総図」……超楽勝な鼻歌の野道から、「どこがふれあいじゃ!」と叫びたくなるようなちょっとデンジャラスなヤセ尾根まで、実に良くコースが考えられ、しかも道標が非常に充実していますので、もっと歩かれても良いと思うのが「関ふれ」。しかし宣伝不足のためか、メジャーな登山道にかかる場所を除けば歩く人はごく僅か……(それだけに、ヤマレコの記録は数少ない貴重な情報源になっているわけですが)。各県の担当部局のHPにアクセスすれば簡単な図くらいは手に入りますが、小間切れになってしまう感は否めません

*「駿河の山」……十枚山から北の安倍奥については南アルプスに付随して『山と高原地図』に収録済みですが、富士川から安倍川周辺にかけての、東海道線に近いエリアにも、浜石岳をはじめ魅力的なピークが多いように思えます。ヤマケイの『新・分県登山ガイド』所収の地図では小さすぎるような気が……。
*「生駒・磐船・南山城」……とくに生駒山とか、いろいろハイキングコースが存在し、登ってみれば実に眺めが良いのを、関東人なりに酷道・暗峠を歩いて理解したものです。ところが何故か『山と高原地図』では、関西の他の低山をさておいてすっぽりと抜けているのが不思議……。
……他にも全国には魅力的な、だけどマイナーな山域があるのかも知れませんが、何せ浅い見聞から妄想をつづっただけですので、他のエリアの妄想は皆様にお任せします

bobandouさん、おはようございます。
妄想全開中ですね(^O^)/
「日本の島」なんて、どうでしょう。
釧路湿原の広大さには感動しましたが、許されるならば、国後島の大湿原を歩いてみたい!!
叱られるかな
bobandouさん、こん○×は(^o^)/
三浦半島・房総半島の地図は切望しますね
自分がよく歩いている三浦半島も地図として見てみたい気もしますし、房総半島はイメージトレーニングするためにも見たいし…
都会に隣接しているから逆に地図が出ていないのかもしれませんが、ちょっとハイキングするという方にもありがたいものになるのではと思いますね
mamepapa
おはようございます、コメントどうもありがとうございます!
一晩眠って「そういえば、この地図を忘れていた」ことを思い出した矢先、早くもコメントを頂いて反響の大きさ (?) にビックリです
「日本の島」って……日本列島総図でしょうか?!
とはいえ、トレッキングコースを豊富に擁しながら、せいぜい『新・分県登山ガイド』レベルでとどまっている島はたくさんありそうですね……。伊豆七島とか。佐渡島も単独のハイク地図って市販されていないような気が……。
意外と、各地独自の出版社がこの手の登山ガイド・地図を出している可能性があります。例えば、北海道地図の『大雪山』『トムラウシ』は、むかし歩いた際に土産として買って、極めて詳細なつくりに感激しました。また、今回取り上げた栃木東部のハイキング情報は、石井スポーツの神田神保町本店に並んでいた随想舎刊『栃木の山150』が詳細に扱っていたりします。そして、吉備人出版は地方レベルの出版社からさらに一歩メジャー化を目指しているものと解釈できます。ただ、こうした (若干失礼な表現ですが) インディーズ系・地方系の出版社による刊行物の場合、山岳雑誌に広告が出るとも限らず、結局見落としがちであるという遺憾があります。
それはさておき、国後島ですか!
北方領土の詳細図をゲットして手つかずの自然を歩いて見たい (まずは、歩く日を妄想してみたい) という方は多いでしょうね
しかし、問題解決の前にこの手の地図を正規の商業ルートで販売すると、必ず某大使館からクレームが来ること間違いなしでしょうから、まずは同人誌扱いでコミケでの発売でしょうか?!
おはようございます、コメントどうもありがとうございます!
三浦半島マスターでおられるmamepapa様の場合、あらゆる登山道 (破線レベルも含め) の記憶を脳内にインプットされておられるのでしょうが
房総半島も、『新・分県登山ガイド』レベルの地図では、それぞれの山が細分化されて載っているだけで、周囲のピークとの位置関係がさっぱり分からず、結局同定を諦めて (よく分かるのは遠くの富士丹沢富士伊豆筑波だけ!
とにかく、三浦・房総いずれの山も、まったりハイキングに好適なところと、大都会のすぐそばとナメてかかると痛い目に遭うところ
bobandouさん、こんにちわ。
まさしく同感ですね。。実は地域に行けばとか、
行くところに行けば手に入る地図もあるんですが、
簡単に見つからない。存在さえ知らない。
という場合がほとんどだと思います。
地元の人間さえ知らないケースもありますしね。
自分の地元生駒山はまさしくそうで、
あれ、、地図がないや。状態です。
(この山、仕事では何百回ピークを踏み、何百泊としていますが、山歩きとしては一度も行ったことがない(笑))
ダイトレはそれ用の地図がありますが、生駒は外れていてないし。ルートは明確な割に怪しげな宗教施設が点在する隠れたミステリーゾーンだったりします。
けっこう、そういうややこしそうな山域の地図があれば、行く行かないは別にして、とりあえず入手しています。
京都一周トレイル、みちのくトレイル、大峯奥駆路など。
それと、関西の低山に関しては例えば近鉄なんかが簡単なハイキングマップを準備してくれています。大きな駅なんかには印刷されたものが置かれていますし、ネットでダウンロードもできます。
http://www.kintetsu.co.jp/zigyou/teku2/
昔、秩父に1年間だけ住んでいたころは、西武鉄道のハイキングマップで低山歩きをしていましたし、各地のそういう情報をひとまとめにしてくれたサイトがあるとまた違うんでしょうね。。ヤマレコでやってくれないかな。
こんにちは、コメントどうもありがとうございます!
やはり、「地図はあるところにはある。しかし簡単には見つからない」ということで苦労されたり悶々とされたりしている方は多いようですね……
たとえ行政や鉄道会社がそれなりに整ったハイキングマップなどを用意してくれていても、そこから先、如何に効率よく周知するか、ゲートウェイのような手段・メディアが機能していなければ、結局は有用な情報も埋もれたまま……。
そこで私も、ヤマレコでそんな行政系・鉄道会社系のハイクマップへの一大リンク集を整えて頂けると、これはもう最高にありがたいな〜!
とりあえず、近鉄のPDF、ご教示頂き誠にありがとうございます!! m(_ _)m 関西で出張ついでスーツ姿ハイク (笑) をする際の格好の情報源になりそうです。
というわけで、ヤマレコ画面の国土地理院地図、昭文社の道路地図、この手のハイキングマップを組み合わせてコースを立案するわけですが、やはり正確な縮尺で俯瞰しコースタイムも把握出来るような地図があればなぁ〜と思ったりします。とくに、手描きの地図は縮尺メチャクチャ、微妙な枝分かれに関する情報もビミョーだったりしますし……
それはさておき、生駒というのはどうやら、関西圏においてビミョーな位置づけの山のようですね (^^;
「宝山寺や遊園地があって、行ったことはあるけど、意外と純粋なハイキング目的では行ったことない」
「ハイキングしたことはあるけど、地図なしでも意外とイケる」(困ったら下界を目指せば必ずすぐに駅に出る)
「景色は良いけど、無数の鉄塔やら、ミステリーゾーンやら、何かアヤシイ」
「カエンタケ生えとる……
……とまぁこんな感じなのでしょうか?! (スミマセン ^^;)
bobandouさん、こんばんは。
三浦半島は私の地元近くですが、きちんとした標識もなく、荒れ放題な道が多いので、やっぱり地図があれば欲しいですね。
ただ、昭文社さんもビジネスなので、ある程度の売り上げが見込めないと出版に至らないと思うので、とても難しいところです。
ヤマレコで出版に向けた署名とかをすれば、少し風向きが変わるかもしれませんが・・・
こんばんは、コメントどうもありがとうございます!
三浦半島を細かく歩いている方は誰でも、迷路のような荒れ気味な道をさまよった経験がおありでしょうから、信頼できる地図を欲しているはずでしょうね〜。
でも、それは主にヤマレコをやっているマニアだけの話かも知れず、三浦半島ハイキングの圧倒的多数は円海山〜鎌倉周辺、または大楠山に集中しており、このいずれかしか歩かない層が果たして地図を買ってくれるのか、ということを考えますと、やはりビジネスとしては難しい……と思わざるを得ないかも知れません
昭文社さんがカバーしないエリアを、今後吉備人出版さんがカバーしてくれるかどうか、とりあえずはじっと見守るしかなさそうですが、もしいつかヤマレコでアンケートをとるような機会でもあれば、出版社サイドの参考にもなるかも知れません。
Bobandouさん、お久しぶりです。出遅れましたが、地図妄想に参戦させていただきます。
山慣れてくると、ガイドマップの情報や行程時間などあまり必要性を感じなくなります。国土地理院の地図で事足りるということもありますが、登山対象のエリアを1枚で眺められる利便性は、ふとザックに放り込んでいたりします。
登山、ハイキング用地図というと、まず昭文社の「山と高原」シリーズでしょうが、小生のぜんせい期(全盛期ではなく前世期ですが・・・・)には、当時昭文社のラインナップにはなかった、那須、箱根、伊豆半島とかを揃える日地出版の登山・ハイキングシリーズも買い求めたものです。日地出版だから、”ニッチ”なエリアも得意だった
「駿河の山」あったらほしいし、「伊豆諸島」とか「佐渡島」とかもあったら買っちゃうかも。
でも、百名山
でもそれなら、ちょっとマイナーな山域のマップは、装丁省略、コースガイド冊子なし、現地踏査も簡略化するなどコスト
(地図だから)正規版のMシリーズと廉価版M-1 シリーズとかの位置づけで。Mシリーズの売り上げ下位のものは、定期的にM-1 の売り上げ上位の地図と入れ替えするとか
まあ、ヤマレコの情報量があれば、出版社に頼らないで、有志でDIYし、共有するというのもありかもしれませんね。
こんばんは、コメントどうもありがとうございます!
地図妄想……誰もが始めてしまったらもう止まらないパンドラの箱のようなものでしょうか!?
まぁ私も最近は、事前に予想所要時刻をどんぶり勘定し、ヤマレコの地図プリ機能 (これこそヤマレコユーザーで良かった
とはいえ、平地での街道歩きなどではなく、純然とした『山と高原地図』対象エリアを歩くときには、お守り代わりと俯瞰的にコースや周辺の山を把握するのに便利ですので、確実にザックに入れますね〜。
まぁこれが確、実にコースを楽しんで遭難せずに帰ってくるための王道なのだろうと思っています。
それはさておき、あぁぁぁ……確かそうですね……90年代までは確か日地出版の地図ってあったような……。
ただ、20代の頃はカネが無かったため、結局目に優しく見やすいかどうかで、『山と高原地図』一択になってしまっていました。
当時は『山と高原地図』がカバーする範囲が狭かったからこそ売り上げる余地も大きかったのでしょうね。
ただ、少なくとも、私が大学の学部を卒業して、各地の山に触手を伸ばし始めた95年頃には、既に那須・箱根・伊豆は『山と高原地図』でもありましたので、当時既に日地出版地図は旗色がかなり悪かったものと推測します。
しかし……三浦半島もあったのですか?! それは惜しいことで、ハイカーが買い支えるべきだったような……。
もっとも、20代の当時の私は、まさに若気の至りの極みで、「三浦半島なんてせいぜい200m台で、しかも都会の裏山じゃん」とバカにしきっていたのでした
それはさておき、やはり「駿河の山」「伊豆諸島」は欲しい方は多そうですね!
しかし、やはり売り上げはどうもイマイチとしか思えないのも事実です。日本百名山・二百名山ブランドに組み込まれているか否かで、ある山域に対する優遇・不遇は大幅に変わってしまうということなのでしょう。
それでも、簡素な体裁でも良いのでニッチな地図が出て欲しいという需要はあると思いますので、そこらへん、ガイド的要素は最低限に削って、その代わりにバリルートを載せまくった「廉価版」を商業ルートに乗せた吉備人出版の試みは、やはり敬意を表したいものです (バリルートはコワくて余り歩いたことがないヘタレハイカーですが、何だかんだでバリルートてんこ盛りの吉備人出版関東周辺山岳地図は全て買ってしまっています
もっとも、情報共有という点でやはり最強なのは、ヤマレコ・プレミアムプランの地図検索機能でしょう! どんなにマイナーなトレイルでも、「みんなの足あと」に検索の網をかけさえすれば、コースの概況は画像と共に一目瞭然で、しかも山行計画でそこに赤線を引いてプリントアウトできてしまうわけですから!
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