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しかし一般的にいって今の町田は、小田急線と横浜線が交差する町田駅界隈の大都会ぶりや、国道16号・246号・東名高速が交差する市内南部を中心とした大渋滞ぶりの印象が強いですね……。小田急沿線民が、北丹沢・高尾陣馬以西の中央線沿いの山・奥多摩から帰ってきたとき、人が余りにも多すぎる横浜線〜小田急線連絡デッキの凄惨な光景に接するたびに、「あ〜あ、夢の山旅が終わって現実に引きずり戻されてしまった……

こんな感じで都市化され尽くしてしまった感のある町田市ですが、さすがに起伏の多い地形を全て宅地や工場にするわけには行かず、電車や主要道から少々離れたところには保存緑地や農地が意外なほど残っています。まぁ小田急線の車内から見ても、家が埋め尽くした丘陵のてっぺんや深い谷戸には少々緑が残っていることが分かりますが、長年車窓から眺めて「ふーん。まぁ四季の移ろいを車窓から確認するには良い景色だな」と思う程度で、その奥へ奥へと自分で歩いてみようとは夢にも思ったことはなかったのでした。
ところが……ヤマレコの赤線つなぎで、三浦半島から高尾山へと多摩丘陵の稜線づたいに歩いてやろうと思い、過去のレコを参考にしつつ「百聞は一見に如かず」というノリで、線路から離れたエリアの里山を歩いてみたところ……余りにも見事な森が広がっていることに完全にメロメロ

標高的にも、例えば鎌倉アルプスをはじめ三浦半島の山は60〜250m程度、町田の里山は70〜220m程度(草戸山周辺のみ340m台)。結構良い勝負で、森のキレイさは三浦半島よりも町田・多摩丘陵に軍配が上がるような気がします。でも、三浦半島の場合はネームバリュー、下山した後の名所旧跡や海の眺め、そして圧倒的な美食

そんな町田の里山は、市とNGO団体、そして各地域の協業によって大切に保護されているとのことで、頭が下がります。とりわけ最近はモデルコースを「町田フットパス」として指定し、少しずつ道標も増やすなど整備しつつあるようです。
しかも、町田フットパスのバラエティに富んだルートを歩こうという人のために、数年前から『まちだフットパスガイドマップ (1・2)』が発行され、町田駅周辺の主要書店で販売されているほか、取り寄せることも可能です(購入方法は検索して頂くとすぐに出て来ます)。
ただ、昨年ネットを通じて町田フットパスの存在を知った当初は、とりあえず各800・700円という値段に半信半疑 (^^;)、たかが町田の里山の道にそこまで出費する必要があるのか……と思っておりました (滝汗)。しかし先日、町田市街からみて真北に位置する小野路・小山田界隈を歩いたところ、すっかり「町田フットパス、意外と地味にスゲー!

A4・厚手の紙で重みのある、製品パンフレットに近い仕様の冊子を手に取ってみますと、非常に美しい印刷のイラストマップ、詳細なルート選択指南、途中の美味いものなど……里山をぶらぶら歩きつつ自然(そしてちょっとした味)を満喫するには良く出来た内容で、「しまった、もっと早めにゲットしておけばよかった」と思ったのでした。
そして早速パラパラ眺めつつ、「今度はこの稜線を歩いてやろうか」などと思案しているのですが (笑)、これからの季節はスズメバチを始め羽虫の活動が活発になることから

bobandouさま
町田のガイドマップの紹介だけでなく、実際にご自身でフットパスの踏査もされておられて大変ご苦労様です。
町田には国土地理院が1万分の1の地形図を発行していない地域があるので、このガイドマップは大きな情報源になるのではないかと思います。
ところで、首都圏に人口が集中して都市化が進む前は、高尾、多摩丘陵から三浦半島までグリーンベルトがつながっていたと聞いています。
bobandouさんの山行記録の方では、今では残り少なくなった希少な緑地空間をたどって三浦半島まで赤線をつないでいらっしゃるので、今後歩く際の参考にさせていただきます。
これから人口が減少して宅地やゴルフ場が余ってきたら再生のチャンスがあるかもしれませんね。
こんにちは、どうもはじめまして、コメントどうもありがとうございます!
いえいえ、今回はまずヤマレコの「みんなの足跡」機能を参考にしつつ、「山行計画」でフットパスのルートを下書きしてプリントアウトし、実際に歩いてみたうえで「しまった、やっぱり先にガイドマップを買っておけば良かった」と思った……というものですので、順序が逆になっております (^^;)。
国土地理院の地図は、『山と高原地図』が無いマイナーな山域においては欠かせない存在ですが、車が通らない小径については結構イイ加減だったりすることもあります。とくに多いのが、完全に農家の私有地であったりして、通行止めのバリケードに行き当たって泡を食うというパターン……。まぁ、里山のルートを歩こうとする場合には、それも覚悟しなければならないわけですが、やはり歩くモチベーションを事前に盛り上げてスムーズに歩くうえでは、こういうガイドマップの効用はものすごく大きい……ということを今回思い知らされました。
それにしても、既に多摩境駅界隈から三浦半島まで赤線をつないでみて痛感するのは、この稜線が全て緑に覆われていた往時、武士が馬で早駆けするにしても、行商人や巡礼者が行き交うにしても、さぞかし眺めが良くすがすがしい道だったのだろうなぁ……ということです。一見すると、多くの建物やゴルフ場などで埋め尽くされてしまった風景の中にも、まだまだ絶景の大展望や美しい森が残っていますので……。
とくにゴルフ場は、私自身がゴルフを全くやらないだけに、「何でこんなもん造ったんだぁ! 稜線に入れないところもあるじゃないか!
今後の人口減少は大問題であると巷でいろいろと言われていますが、いっぽう人口が減ったら減ったなりに、あるいはゴルフ場が会員減少で廃止になったらなったで、こういう大都会のすぐそばの自然をもっと復活させ、スローで豊かな生活を送れるようにするというのは、私も諸手を挙げて大賛成ですね〜! 税収不足で自然公園に戻す費用がない……というオチにもなりかねませんが (苦笑)。
何はともあれ、今まで歩いた武相国境や多摩丘陵の道は、都会のすぐそばのくせに思いのほか非常に楽しかったですので、ご参考頂ければ幸いです!
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