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それで、まだ使っていないハーケンも有ったはずだと、山道具の入っているコンテナを引っ掻き回して出てきたのが写真２のハーケン類。いずれも４０年近く昔の物です。
左側の３枚は今でも似たようなのが売られているけど、右側の３枚は少し珍しいかも知れません。この３枚のうちヒモのついていないのは”ITALY”の刻印があります。これは当時ヨーロッパに遊びに行った友達がお土産にくれた物で、アルプスの岩壁への憧れを掻き立てるものでした。漠然と「いつかはアルプスの壁！」なんて考えていたのが、やがて岩壁はおろか山からも遠ざかり、使わずじまいで今に至っています。
右端のヒモの付いているのは、知る人ぞ知るラープ・ハーケン。これは手がかりの無い岩にある浅い割れ目と言うか皺のような所に５ｍｍくらい打ち込んで、それにアブミや細引きを掛けて乗るという、非常に危なっかしいシロモノです。練習で使ってみたら恐ろしくて、まともに体重を乗せるのはためらわれました。このハーケンを実際に岩場で使う事はなかったけど、小さいので”もしもの時”の為に持っていました。
写真３は１９７７年の夏、剣の八峰�妻�Dフェースで緩んでいたハーケンを打ち直している場面です。打ち込むにつれ打撃音がだんだん高くなって行くのを「ハーケンが歌う」なんて言いますが、なんとも牧歌的で岩登りの楽しさが現されている表現です。
当時も今も既成のルートには残置ハーケンがあるから自分で打つ事は少ないと思います。だから使っていないハーケンは誰でも結構持っているのではないでしょうか。
もう使うことも無いと思われるので不燃ゴミに出してしまえば良いのだけど、何となくそれも忍びない気もします。最近マイナーな山でトラロープに怪しい支点が使われていた所があったので、支点を補強するのに打ってこようかと思ったりしています。
でも、誰かがそのロープを使ってハーケンが抜けたりしたら「設置責任」なんて言い出す人がいるのでしょうね。だから安易にそういう事をして良いものか微妙ではあります。
ただ、公的に設置された鎖にしろ、個人的に設置されたロープにしろ、それが抜けたり切れたりした責任を問うのに違和感を持っています。それらは使う人の判断と責任に寄るもので、山登りとは、そういう遊びだと思っています。
うわ〜。ハーケンを手に取ったことすらないですが、色んな形があるんですね〜。
こんなのを使う可能性がある所に行くってことがそもそも信じられないですよ〜
設置責任とかいう議論は、ほんとにバカげた話ですよね。お山に限らず、道路の段差や公園の遊具でさえそんな言いがかりに等しいことを主張する人がいますよね。自分の身は自分で守れ、というのは生活全てについて基本だと思うんですが。。。
「ハーケンが歌う」って、素敵な表現ですね
>こんなのを使う可能性がある所に行くってことがそもそも・・・
もう行ってるじゃん！！ 三ッ峠とか妙義とか
いまは、カムとかフレンズを使うことが多いけど、
西上州あたりの一般ルートじゃない所や、沢なんか行くと使うことがあるかもよ。
「ハーケンが歌う」とか「ピトンの歌声」ってのはロマンを感じる表現ですよね。
澄んだ音がすると、安心してカラビナを掛けられたけど、逆に鈍い音しかしないときは不安でした。
そういえば、持っていないけど、打つ音からボンボンハーケンなんてのも在ったなあ。
あれは本当にそんな音がします。
「祝、ラグビー日本代表」で、たった今コメントさせていただきましたが、その直後に「ハーケン」を拝読しました。写真は久留米大のトラバースの箇所ですか。自分らもＤフェースに行きましたが、どこを登攀したか不明です
「ハーケンが歌う」綺麗だな〜。長次郎の雪渓を登っていると乾いた音が聞こえてくる。顔をあげると、聳え立つVI峰Ｄフェースにハーケンを打っているクライマーがいる。そんな光景が浮かんできます。
「ピトンの歌声」もいいな〜。
「設置責任」を問うことに違和感をお持ちとのことですが自分も同感です。残置ハーケンが抜けて落ちて怪我しましたが責任は自分です。
fujikitaさん、こちらの方へもコメント有難うございます。
写真のルートは久留米大です。
この時は４人で行って富山大と久留米大に別れて登り、富山大の方を登った人が写真を撮ってくれました。見慣れない角度からの写真だからルートが分かり難かったのでしょうね。
八峰とかチンネはいいですよね、滝谷みたいな圧迫感がなくて。
先週、唐松岳のテント場からチンネが見えたときも、むかし登ったことを思い出していました。
残置ハーケンが抜けて怪我をされた事があるそうですが、私もボルトが抜けて落ちた事があります。
浅い感じのボルトだったので『嫌だなぁ』と思ったけど、それにアブミを架けて乗ったら見事に抜けて落ちました。幸い、ザイルですりむいた程度の怪我でしたが、今でも薄く傷跡が残っています。
もっと、ちゃんと工事しろよ！とは思ったけど、それを使ったのは自分だから、打った人を責める気にはなりませんでした。
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