まあ、これは当然の話で、設営するのにテントなら10分くらい、雪を整地したり防風ブロックを積んでも30〜40分もあれば充分だけど、雪洞は掘るのに倍以上の時間がかかります。ビバークを想定してピッケルだけで雪洞を掘ってみたら、1人寝られるだけの雪洞を掘るのに2時間近くかかりました。
雪洞は、掘る大変さだけでなく場所を探すのも少し面倒です。人数分の広さが確保できるほど充分な積雪があって、夜中の降雪で入口が埋まっても脱出できるように適度な斜面が理想的ですが、注文通りの場所が簡単に見つかるとは限りません。
それでも、上手く出来た雪洞の快適さはテントより格段に上です。バーナーを焚けばテントより暖かく、強風でバサバサ煽られることもありません。あまりに静かなので、吹雪が治まってピーカンに晴れたのも気がつかず寝過ごした事もあったくらいです。
利便さからいってもテントとは比べ物になりません。水を作る時も外へ出て雪を集めてくる必要もなく、壁を削ってコッフェルで溶かせばOK。乱雑になりがちな小物類は適当に棚を作くれば整理も簡単です。食事後の箸やスプーンも雪の壁に2、3回抜き差しして、そのまま刺しておけば無くならなず、ペーパーで拭く必用もありません。
「かまくら」遊びをした事が有る人なら分かると思いますが、雪洞の中でローソクを燈せば、暖か味のある柔らかい光が雪の壁に反射して何とも風情があるものです。外は吹き荒れる吹雪でも、風を感じることもない暖かい雪洞の中で仲間と語り合う。そんな時間を過ごすのも雪山の楽しみのひとつです。
そういう雪の多い山へ行きたい気もするけど、ウチは冬山禁止だから果たせそうにありません。
もっともそれ以前に、冬山装備を詰めたザックに穴あきスコップをくくり付けて、雪山へ行く体力と気力が無いのですけどね。
guchiさん、おはようございます!
早朝に目覚めて、タブレットをオンにしたら、死語かと思うような昨今聞きなれないタイトルを発見。やっぱり、guchiさんだった。
私は二度チャレンジしましたが、まさに書かれているとおりの状況でした。ピッケルなんかじゃ全然掘れない。半端でない積雪じゃないと全然できない。
そうですか。ちゃんと作れれば、そんなに快適なんですか。一度でいいから経験して見たかった。
先日、テレビで、東北の豪雪地帯でも伝統のかまくらが出来なくて、ブルで雪を集めてましたね。
f15eagleさん、コメント有難うございます。
死語だったり、骨董品のような物を後生大事にしているguchiです。
エラソーに雪洞はイイ!なんて書いてますが、実は2,3回しかやった事がないのですね〜。
一度は豪雪に見舞われた北鎌尾根で、一晩に2m近い降雪があり、夜中にテントが押しつぶされる可能性があったので雪洞を掘りました。
夜中に除雪する必要もなかったので、あの時の雪洞は快適でした。ただ、朝になって外に出る時はモグラの気分でしたけど。
最近は温暖化の影響で昔より雪が少なくなったような感じですが、まだ北アルプスの北部や上越の山だったら、雪洞は掘れるでしょうね。でも、そういう雪の深い山は日数が掛かるから、おいそれと行けませんね。
guchi999さん はじめまして
思わずコメントしたくなるタイトルに惹かれました
「雪洞」ほんとに快適ですよね
(もちろん雪の量と作る場所などベストでないと
いけませんが)
私が最後に雪洞で寝たのは3年前です
厳冬期の吹雪く西穂でつくりました
総勢、10人近く寝れる大きさで、神棚?ありの
テーブルあり
大きな入口2個つくってツェルトでふさぎました
(空気の通りをよくするため)
そして、皆で一升瓶を神棚にあげて宴会でしましたね
翌日は西穂から先にいきましたけど、テントより
ほんま快適な1夜でしたよ
karankurunさん、コメント有難うございます。
10人近く寝られるとは大邸宅ですね。
それでも入り口が2つならば、作業も2倍で進められるから早いですよね。
神棚、作りたくなりますよね。ロウソクを燈してね。
皆で宴会なんかしていると、外は猛吹雪でも冬山にいるのを忘れてしまいそうですよね。
あの快適さは実践した人でないと、判らないでしょうね。
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