もう随分前に駅が建て替わって無くなってしまったけど、夜行列車の頃は大菩薩蕎麦という駅蕎麦があり駅弁なども売っていました。駅周辺には古くからやっているであろう土産物屋さんもあります。恐らく昭和40年代頃の登山ブームには登山や観光で賑わっていたのでしょうね。
最近は奥秩父の山へは平日に車で行く事が多く、休日にどれ程の登山者や観光客が居るのかは分からないのですが、たまに駅に行っても登山者はあまり見かけず、山や観光のターミナルという趣は薄くなった気がします。
塩山から山に行くのは、ほぼバスですが駅から歩いて行ける山が2つあります。恩若峯からの源次郎岳はそのひとつで、マイナー感があって人が少ないのが気に入ってます。源次郎岳は山梨百名山で展望もあるのに登る人が少ないのは、周辺にバスが無くてコース取りがしづらく、東京からそこそこ遠い塩山まで行くならばメジャーな所という事になるのでしょうね。
もう一つは塩ノ山。これはハイキングにもならないような山だけど、フルーツラインや甲州高尾山あたりから見ると、市街地の中に浮かぶ小島のようで気になる山です。近々行くつもりですが、これだけを目的とするほどの山ではなく、他の目的や観光地と併せて考えなければいけません。
塩山周辺の観光地で真っ先に思い浮かぶのは、武田信玄の墓所である恵林寺。「心頭滅却すれば火もまた涼し」という言葉は、恵林寺が織田信長に焼き討ちされた時の住職快川国師の辞世の言葉だそうです。この寺の庭園は好きで、いつ行っても良いのですが秋の風情が殊に気に入っています。
恵林寺といえば、秋の時期に外せないのが周辺の「ころ柿の里」。11月頃になると、兜造りの甲州民家の庭や軒先に干し柿がオレンジのカーテンのように吊るされる風景は一見の価値があります。駅前の甘草屋敷でも柿を吊るすようですが、これは観光用の演出。やはり「ころ柿の里」の方が風物詩として見応えがあるでしょうね。
もう10月も下旬、来月になったら塩ノ山と周辺の紅葉見物に行き、帰りに塩山バイパス沿いにある桔梗屋黒蜜庵で信玄餅吟造りと桔梗信玄生プリンを買ってこようと思ってます。
普通の信玄餅も美味いけど、吟造りは甘さが控えめな感じでキナ粉の風味が高いような気がします。プリンは前に行った時に買わなかったので、ずっと気になっているのです。
写真1(左):甲州高尾山からの塩ノ山
写真2(中):恵林寺の庭園
写真3(右):ころ柿の里
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