夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、・・・中高生のころ新潮や角川の文庫で読んだ作品が何でもあり、紫式部の源氏物語や鴨長明の方丈記、鈴木牧之の北越雪譜なんてのもあります。
何百年も前の古典はさておき、太宰や芥川以外にも永井荷風とか谷崎潤一郎などの名が並んでいるのを見ると『著名な文豪たちの著作権が切れるまでとは、なんとも長生きしたものだ』などと思います。
昔はお金を出して読んでいたものがタダとは良い時代になったものです。でも、今どきの中高生は、TwitterとかYouTubeの方に行ってしまうんでしょうね。
ちなみに、著作権の保護期間は以前は著作者の没後50年でしたが、2018年から70年に延長されたので、あと15年くらいは新たに保護期間が満了する作家がおらず、近代の作品が出てくるのは期待できなのですが、著作権があっても青空文庫での公開を許可している作家もいて、少しですが片岡義男の作品などもあります。
さてその青空文庫、加藤文太郎の『単独行』のような登山家の作品もあります。そのなかで目に付いた作者と作品をあげると、
小島烏水 『白根山脈縦断記』
板倉勝宣 『山と雪の日記』
木暮理太郎 『越中劒岳』
大島亮吉 『涸沢の岩小屋のある夜のこと』
松濤明 『槍ガ岳』(風雪のビヴァーク)
小川登喜男 『一ノ倉沢正面の登攀』
あと、登山家ではないですが 芥川龍之介の作品に『槍ヶ岳紀行』『槍が岳に登った記』というのもありました。
これらの多くは日本の登山文化が始まった頃の作品だから、書かれている場所に行くのは当時と比べ物にならないくらい容易になってますが、出来る事なら当時の景色を見てみたい気がします。
もっとも、山自体が大きく変わったところは少ないから、山頂や稜線からの景色はさほど変わっていないのかも知れません。
青空文庫の作品を読むのは、作家名や作品名のインデックスから作品のページに行き、TEXTファイルをダウンロードしてテキストエディタで読むか [いますぐXHTML版で読む]を押すのですが、これが読みにくい!
特にTEXTファイルにはルビや書式の記述があって、すごく邪魔です。XHTML版の方は書式やルビは良いのだけど、やっぱり横書きは読みにくい。
それは青空文庫の運営者もよく分かっており、トップページ( https://www.aozora.gr.jp )の資料室という欄に「青空文庫のXHTML, TEXTの読み方」というリンクがあって、縦書きで読む方法が書いてあります。その中で「えあ草紙」のウェブ版縦書きリーダーが手軽でお勧めです。
あと『あの作品の中で〇〇が書いてあったのは何処だった?』というのであればXHTML版が便利です。
例えば、夏目漱石の「坊ちゃん」の中で”マドンナ”が出てくる箇所を探すという場合などですね。これはXHTML版で作品を開いておき、ブラウザのページ内検索を使えば簡単に分ります。
本当は「えあ草紙」で検索できると良いのですが残念ながら出来ません。それなら無い物は作ろうという事でプログラムを作り始めたのですが面倒くさくなり、とりあえずXHTML版と「えあ草紙」の2つを使えば事足りるので、ずっと放置したままになってます。
まだ二十代前半だったと思いますが、Handspring Visor Edge という Palm PDA を持っていて、青空文庫からダウンロードした文章データを読むためのアプリをインストールして(?)、電車やバスの中でよく読んでいました。
現在の Kindle みたいなものですね。
好きな作家(夏目漱石、芥川龍之介、太宰治)が無料でいくらでも読めるので、お金のない私にはとてもありがたいサービスでした。
確かにテキスト検索して目的の場所をすぐに見つけられるのが電子書籍の強みですよね。
当時は山にまったく興味がなかったので山に関する文学を読もうとは考えませんでした。今でもあまり読んでいませんが😅
Palm PDA、スマホが一般化される前は進んだ人は使ってましたね。
Kindleも専用端末があったと思いますが、もう使っている人はあまり居ないでしょうね。
そういえば、 Kindle でも夏目漱石や芥川龍之介は無料で読めますね。
アプリを入れてAmazonで無料本を購入すれば良いのですけど、
Amazonで”購入”というのが気に入らないので青空文庫でいいかなと思ってます。
電子書籍だけでなく、電子化された文書の最大の利点が検索できる事でしょうね。
あと、コピペが出来る事も。
これによって文書作りが凄く効率化できるので有難いです。
話題も外れてます、が〜😅
私も、Palm Pilot使ってました~💖
たしか、個人輸入でゲットした様な記憶。
今でも、化石の様なVxって最終形❓を使ってます。
とても便利〜😅
Vxは最初から日本語が使えるけど、Pilotは、当然、日本語化が必要でしたね〜😇。
あぁ〜懐かしい。
失礼しましたワン。
あれが流行った頃は会社からノートPCと通信カードを持ち歩かされていたので全部それでやってました。
ノートPCは重いからブラックベリーにしてくれと言ったのですが却下でした。
Kindleに来る前はテキストファイルをDLして読んでいましたがちょっと読みづらかったですね。
芥川龍之介は全集も持ってるくせに入院時にベッドの上で読みたくてKindleでまたDLしています。同時代なのに志賀直哉は長生きしたので未だ青空文庫に来てませんよね....
Kindleの無料本は、Amazonで0円購入するという形ではなくてKindleから直接ダウンロードできれば良いと思っています。
Amazonの購入トレーに入れると、また余計な広告が増えて煩わしく感じますから。
小泉八雲は「雪女」の他にも「ろくろ首」とか「耳なし芳一」なども有名ですね。
この手の物語では、私は泉鏡花の「高野聖」や「眉かくしの霊」が好きです。
小泉八雲より泉鏡花のほうが耽美的な気がしますから。
著作権法が変わらなければ、志賀直哉もそろそろ青空文庫に登場しても良い時期だったけど、あと20年伸びてしまいましたね。
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