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聞くとは無しに聞いていると
「山に行くのだったら地図は必須・・・地図には必ず磁北線を引く・・・このあいだは磁北線を引き忘れて苦労した・・・云々」
どうも地図読みの練習をしている様子。
それで、少し気になったのは、やたら磁北線が出てくること。
「今いるのは地図のここだから磁北線を合わせると・・・ほら、自分の進むべき方向が分かる!」なんて仰っているのです。
確かにその通りです。でもね、
『自分の位置が分っているなら、磁北線なんか合わせなくとも進む方向は解るんじゃね』
そんなツッコミを入れたくてウズウズしてました。
ネットや雑誌の地図読み講座などは、おしなべて磁北線を引くことから始まっています。しかし、磁北線ってそんなに必要ですかね?
全く踏み跡のない砂漠や荒野、だだっ広い所でのホワイトアウトとかは別として、登山道があったり、なくても地形的に自分の位置が分るなら、大体の方角が分かれば事足りるはずで多少の磁北のずれは問題ないと思うのです。
どうしても気になるなら、時計を想像して地図を1〜2分ほど時計回りに回せばOKです。
だからコンパスは100円ショップで売っているようなので十分。
シ○バコンパスはいかにも機能的でカッコいいけど、あの定規のようなプレートは邪魔くさく、高価なので壊れたり無くしたときのダメージが大きい。(といっても3千円くらいだけど・・・)
山座同定に役立つ照準の付いたミリタリーコンパスは実用的だと思うけど、やっぱりボディの厚さで嵩張るし、デザイン的に野暮ったくてオタクっぽいのがイマイチ。
そういうわけで、高機能コンパスは持っている事で満足するという趣味的な物だという気がするのであります。
ここからは宣伝です。
コンパスとともに必要な地図、国土地理院の地図を印刷して使っておられる方も多いと思います。その印刷した地図は、地図表示ソフトやプリンタで縮小/拡大されるから縮尺が分らないですよね。それでも大体は用は足りるのだけど、目的地までの距離が知りたいときもあります。
そこで地理院の地図を等倍(例えば5万分の1なら1cmで500m)で印刷する方法を考えてみました。もし興味があれば下記のヤマノートを見てください。”磁北線”も入れられます。

「地理院地図の等倍印刷」
https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=3435
guchi999様。
地図読みの本でクロスベアリングの説明があると、「山でクロスベアリングするなら山座同定出来ているので現在地が分かっているじゃん!」と思います。
見晴らしの良い尾根でやるのだろうし。
磁北線は雪山小説の遭難ネタとして使われていました。
「ガイドがそんな間違えするかよ!」と突っ込んだのは自分だけでないはずです。
小説や映画、マンガなどで『なんだかな〜』ってのはありますね。
まあ、ツッコミを入れて遊ぶのでなければ、作者のレベルはそんなもんだと生暖かく見てるのが大人の対応ってやつでしょう。
クロスベアリングですが、山座同定が出来なくても、たとえば富士山のように顕著な山が1つ判れば現在地がわかりますね。
そのためには場所的に小縮尺の地図がなければ駄目な事も多いですが、山でなくても地図の送電線の印があれば地図上の鉄塔の位置が分かるから、そういうのを目印にする事もありますね。
濃霧でもなければ、日本の地形では尾根筋・谷筋などを見た方が手っ取り早いと思ってしまいますね(^_^;;;
あと気になるケースがあるとすれば… 九星気学で吉方位を見るときぐらいでしょうかw 天体運行説ではなく地磁気説を取ってると、この偏角(東京で7度程度)の影響が大きくて、特に遠くに行くと「北と思っていたら東北だった」とかとか。
そうなんです。
地形が単調でなければコンパスは見ない事が多いですよね。
だから地図読みの一番最初は、実際の地形が地図の表記でどうなっているかを理解することでしょうね。
九星気学は分らないのですが、鬼門とか風水は、最初はその土地の日当たりや風向きから発生したものではないかと考えています。
そこに色々な要素が加わって、信じるも信じないも貴方次第になっているような・・・
地図を片手にヤブ山をよく歩きますが、磁北線を地図に書き込んだ事は一度もありません。もちろん真北と磁北の角度の考慮はしますが。
それよりも現在地を見失わないように歩く方が大事だと思いますね。
例えば尾根上の小さなピークや鞍部に着いたら必ず現在地をチェック。尾根の分岐点も多くの場合はピークですし。
最近は全国的な笹枯れ現象で見通しが良くなり、ルーファイも昔よりは容易になったように思います。
現在地が何処なのかが一番重要ですね。
磁北補正はその確度を上げるためだけど、実際の場合、現在地が多少ずれていて移動時間が10分や20分変わったとしても問題無いはずだから、それが分かっている人はあまり磁北線は気にしないですよね。
尾根筋のルートは藪が少なくなって、昔より楽になった所は確かに多いですね。
その原因は笹枯れもあるでしょうけど、鹿の食害もかなりあると思っています。
フェンスで囲われている中はかなりの藪だけど、その外は歩き易い、そんな所を鹿の多い丹沢でたまに見かけます。
”たまに”なのは、フェンスが用をなしていない所が多いのと、鹿の多さを物語っていますね。
私ね、SUUNTO のA-30って言う、立派なコンパスを持ってますワン😎
これネ、何に使うか…
いや、コンパスだから、北を見るんだけど…
A30は、大きな凸レンズが付いてるワン。
シ○バコンパスも、凸レンズ付きがあるけど、SUUNTO の方が断然レンズが大きい💕
だから、SUUNTO だワンね。
老眼鏡の代わりに使うのが目的ワンコ😅
で、自分の進むべき方向を定める時…
ガスで、真っ白の時に知りたいけどネ。
そんな時、現在の自分の位置が分からないと、コンパスなんて、何の役にも立たないワン。
(あっ、道も何も無い所の場合ね❗)
沢登りの詰めの時、ガスでホワイトアウトになって、困ったワン。
道があれば、だいたいの北の方向が分かれば、オッケー。
偏角の約7°なんて、誤差の内だワンね。
で、Garminを買ったんだワン。
沢の詰めで、本当に困ったから。
でも、谷が狭いと、上手く測位出来ない事もあるし、ね。
絶対安心、って、無いワンね。
確かに、レンズ付きだと老眼には助かりますね。
友達は小学生が理科で使う虫眼鏡を持ち歩いて地図を見る時に使っており、炎天下で山と高原地図を見てたら、うっかりして地図が溶けた事がありました。
GPSや登山アプリがあるから地図やコンパスは要らないという人も多いですね。
本当に便利で、自分も結構使いますから、そういうのを頭から否定はしないけど、それだけに頼っていると何かのトラブルで使えなくなったときが困るし、スマホは通信手段の確保という意味で温存しておきたいので、やはり紙の地図を使いたいです。
沢筋はGPSも誤差が大きい事があるし、詰めが扇状に広がったような所では地図でも場所の判断に迷う事も多いですが、それを何とかするという事も含めて沢登りの面白さじゃないか、などと聞いた風な事を言ったりして。
ミリタリコンパスは自衛官によると地を這いつくばる歩兵が敵戦車の位置を正確に割り出すのに有効なようです。登山用ではないですね。
競技に参加したことが無いので理由は分らないのですがオリエンテーリングでは磁北線は重要なようです。最近のオリエンテーリング地図は真北でなく磁北を上に書かれているので地図内に磁北線を引く必要はありません。リングに目盛りのないスントのアロー6のようなモスクワサムコンパスが有効なようです。とは言えプレート型使用選手もかなりの比率でいるようです。登山とは異なり賞金やスポンサー獲得に1秒の差が重大で使用している選手は多いようです。
MAP25000PDFと職場のレーザープリンターで必要な部分をA4またはA3で印刷したものを使ったこともあります。追加で経緯度線をボールペンで書き込んでマップポインタを使います。ラーニングコストが高く水に弱いので、結局は、25000図を購入に戻ってます。
今から47〜8年前、オリエンテーリングが入って来た頃、コンパスの使い方の講習を受けて競技のまね事をしたことがあります。
詳細な使い方は忘れてしまいましたが、リングや目的地を示す矢印は道でない所に置かれたチェックポストへの方向を知るためには凄く便利でした。
でも登山ではチェックポストのようにピンポイントの方向が分る必要は少ないから、リングや方向矢印は必要ないと思っています。
また、ベースプレートはズボンのポッケトには入れづらく、腰にぶら下げたり首にかけたりすると藪で引っ掛かったり無くしたりするので、これも私には必要ないです。
ミリタリコンパスはその名から軍用なのは明白ですね。戦車の位置が正確に判るらいだから山座同定にはもってこいないのです。
オリエンテーリング用にしても軍用にしても、自分が便利で気に入っていれば登山用として使えば良いでしょう。(そういう意味で趣味的な物だと思っています。)
コンパスに限らず道具は登山用に拘る必要はないですね。確かに登山用と銘打った物は登山で使いやすいように作られていますが、それでなければ駄目という物は限られていますから。
プリンターで印刷した地図が水に弱いのは皆さん御存じで、それなりの対策をして使っておられますね。
カズームさんの日記ですがコメントされている方々のご意見を見てもそう思います。
https://www.yamareco.com/modules/diary/75709-detail-295139
5万図や2万5千図は昔は大きな本屋に行けばあったけど、今は売っている所が少なくなりましたね。
それに売っていても目的の場所が在るとはかぎらず、ネットで注文するのも送料がかかったり何かと面倒ですね。
毎回印するコストを考えると地理院の紙地図の方が有利だけど、自分で印刷する地図にはルートなどの必要情報も入れられるという利点があると思います。
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