しかし遠征隊や費用の問題、会社は登山のための長い休暇は認めてくれないから次の職捜し等々、数々のハードルがあり、『ヒマラヤよりヨーロッパアルプスの方が可能性が高そうだから、先ずはアルプスから』と思ってました。
そのアルプスにしても、天候さえ恵まれれば登れそうなモンブランやユングフラウなどより、マッターホルンのヘルンリ稜かアイガーのミッテルレギ稜(東山稜)、できればシャモニ針峰群のどれか。
国内でも大した所は登ってもいないのに、そんな生意気な事を考えていました。
そういう時期にツェルマットにスキーに行った山仲間が、お土産として買って来てくれたのが画像1のガイドブック。
この本はマッターホルンを含むヴァレーアルプスと言われている地域のルートガイドで、一般的なルートからマッターホルン北壁のルートまで載っており、ルートによってはピッチグレードも書いてあります。
非常に興味深い本ではあるのですが、問題はドイツ語であること。
英語でさえ四苦八苦なのに、ドイツ語に至ってはお手上げ。判るのせいぜい表紙の副題がコロンのコルからテオドール峠までというのくらい。ごくたま〜にルート図のイラストを眺め、持っている事で満足している本となってました。
ところが最近になって、もしかしたらスマホアプリが使えるかも知れないと、Google Lensで試して見たら・・・これが大正解!
翻訳漏れや誤変換、文節が変で文章が判り難かったりしますが、およそ何が書いてあるかは判ります。テクノロジーの進化は本当に凄いものです。
しかし内容が判っても、もう体力的にも、資金的にも海外登山は厳しく、既にアルプスへの憧れも薄れている。これが40年前だったら・・・と思わないでもないですが、仮に読めてたとしても行く余裕は無かったから同じことだったでしょうね。
だから今読めても、それが何になるの?という話ではあります。
ちなみに画像2はマッターホルン北壁のルートのページで訳は以下の通りでした。
(若干手直ししてます)
ボナッティ ルート
1351 ヘルンリヒュッテから、ルート1352を北壁のふもとまで進みます。ズムットナーセの下のベルクシュルントを越え、55°の雪の斜面を登ります。雪と岩が点在するエリアから、岩の層が不十分なため非常に困難なセクションである「アンジェのトラバース」(Traversee des Anges) にアクセスできますが、岩の層が悪く、非常に難しいポイントです。 (トラバースは左側に迂回できます)
壁の中央部分が最も急です。突き出た非常に露出した部分が、壁の最後のそれほど急ではない部分の前にあります。頂上から 250m でツムット稜に到着し、ルート1334経由で登攀を終了します。 図 p.333および360。
ヴァルテル・ボナッティ単独 1965年 2月18-22日。
シュミット ルート
1352 最初の難関は登りの長さです。ビバークを回避できたロープチームはほんのわずかでした。
大きな技術的困難はありませんが(150m IV)、特に下部の落石です。ヘルンリ稜から落ちた石も北面のクーロワールに入ります。
岩石の品質の悪さに常に注意を払う必要があります。壁は好条件下でのみ登るべきです。雪と氷は石を強化するはずです。
ステップを登るのは簡単ではなく、アイゼンを置いた氷の層が下の岩から剥がれないようにする必要があります。一般に、登山中はアイゼンが必要です。
約 4000m の地点で、ソルベイヒュッテ (Horeschowsky と Piekelko のルート、1923年) へ出ることができます。ツムット稜やヘルンリ稜に登ることもできます。
標高 4,000m では、どのロープチームも壁を越えるのではなく、ビレイの選択肢がほとんどない頂上に到達することに興味を持っています。縦走には頂上までの登りと同じ時間がかかります。下山までの時間を稼ぐためなら当然、ヘルンリ稜に行く方が良いでしょう。
ヘルンリヒュッテからは、ルート 1335 を岩壁のふもとまで進みます。標高 3353 m のベルクシュルントを越え、すぐ南にある急な雪または氷の斜面 (50°) を登ります。
さすがにアルプスやヒマラヤには登りに行こうとも思わなかったけど、眺めに行こうとは思ってましたので、当時憧れのスイスアルプスの本買いました!
私が持っているのは、『スイスアルプス・ハイキング案内』山と渓谷社(1991年)出版(もちろん日本語です)
数年後?ユングフラウ・ヨッホ観光をして、クライネ・シャイデックから鉄道沿のハイキングルートを歩きました。
ツアーではなく、情報を集めて自分でエアーとホテルを予約して・・
今考えるとすごい労力なんですが、楽しかった
不便だったけけど、自分で考えて進めるおもしろさがありました
行ったことはないのですけど、ユングフラウ・ヨッホはメンヒやユングフラウを間近で見られるし、クライネ・シャイデックからアイガーを見ながらのハイキングも良かったでしょうね。
アルプスに対する憧れは薄れたといえ、今でも多少は行きたいと思う所もあり、ハイキングでもいいような気もしてますが、やっぱり登りたい気持ちもあって、登れないことでフラストレーションが溜まる気がするので、具体的には考えないようにしてます。
ツアーでなくホテルや航空券を自分で手配するのは大変だけど、計画も綿密に立てるから思い出も強くなりますよね。
トラブルがあっても、またそれも思い出になりますよね。
良いですね〜。
アルプスのガイドブック💖
欲しいワン😱
でも、私も、簡単な冊子のガイドは持ってますワンコ。
クライミングルート解説図ですワン。
大昔、シャモニーに行った時、現地で買いました😎
(ヒマラヤは行く勇気が無かったワンね。)
マッターホルンのヘルンリ稜は、登りたかったけど…。
単独は無理、ガイドを雇うお金もない😱
近くまで行ったのに、断念💧
もともと、登山目的の遠征じゃ無かったし…。
で、モンブラン周辺の地形図を二枚、買いました。
(かなり大判の地図で迫力あります)
カラーでとても綺麗。
立体感が有って、見てるだけで楽しいです。
今も、大事に保管してるワン。
ぐっちちゃまのやる気は、すごかったワンね。
もう、お互い、老人になっちゃったからね〜。
私は、もう、行かない(行けない)けど、ぐっちちゃまは、頑張って行ってください💨
アルプスのガイドブックのようなのは、持っている事で満足するようなところもありますよね。
クライミングルート図なんか、実際には行かなくても(行けなくても)、ここはまだグレード的にも登れるかな、なんて思ったりして。
ヘルンリ稜は、昔は実力さえあれば個人でも登れましたが、現在はヘルンリ小屋の
予約を含めガイドレスでは難しいようです。
それに個人で行く場合、ガイドを雇っても、いきなりヘルンリ稜は駄目で、別のルートでガイドが実力を見てからになると聞いた事があります。
そうなるお金の方も大変ですよね。
>モンブラン周辺の地形図
私も登山ではなくスキーですが、シャモニーとツェルマットに行った事があり、モンブランやマッターホルンの地図を買ってきました。
カラーで綺麗だから見てて楽しいのだけど、もし実際に登るなら慣れ親しんだ国土地理院地図のようなのが欲しい気がします。
まぁ、行かないですけど。
私的な事ですみません。初めて「山」に興味を持ったのが小学生の頃、図書館で借りたウインパーの「アルプス登攀記」を読んだときです。「マッターホルン」に興味を持ち、写真を見たりしてその美しさに憧れていました。そして、今でも「一番好きな山」です。勿論、今も若いときも、訪れることは不可能ですが、、、。でも、三十数年前「日本のマッターホルン」槍ヶ岳の山頂に、一度だけ登れたことが「一生の思い出」となっております。。。
やっぱりマッターホルンは、その形から魅かれる人が多いですよね。
モンブランなんか大きいだけで特徴がなく取留めが無い感じがします。綺麗なんですけどねえ。
ウインパーのアルプス登攀記は面白いですよね。ベルンリ稜のルート案内などでウインパーの名前がでてくるとアルプス登攀記の挿絵が頭に浮かびます。
槍ヶ岳に一度だけでも登れたのなら、また行ける行けないは別として、それはそれでいい思い出になっているのではないでしょうか。
私も、また行って見たいけど、もう無理。そんな山が幾つかあります。
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