![]() |
「ドキュメント道迷い遭難」羽根田治著 読みました。
どのケースにも共通しているのは、皆、「道に迷った」と自覚しても、「わかる道まで戻る」、「沢には下らず尾根を目指せ」といったセオリー通りの行動を取らなかったこと。
皆、ひたすら、違うとわかっている道を、そのまま下っています。
その場になるとパニックに陥り、「急がば回れ」とは思えないのでしょう。
これは私も経験があります。
目の前に立ちふさがる木々に、これでもかとばかりの、赤テープや赤ペンキ。
明らかに、「ここは行き止まりだよ!」と言っている。
しかし、他に道は見当たらない。一体どうすれば?
3時間かけて下ってきたのに、とっくに足は笑っているのに、わかる場所まで登り返すなんて、不可能だ。時計がないのでよくわからないが、おそらくもう3時ぐらいではないか。時間をかければ登れるとしても、途中で暗くなってしまうだろう。
とどのつまりは「疲れるからヤダ」なんだろうが、そんな単純な話ではなく、本能的に「恐ろしい」のだ。目の前の道を登り返すことが。
(-_-;)
まぁ、私の場合は、右に細い分岐があったことに気付かなくて、一人でパニクってただけなんですが(他の登山者に教えてもらえた)。
北八ヶ岳ロープウェイに乗った時、案内のスタッフが、
「お子さんの手を離さず、決して迷子にならないように。最近は大人でも迷子になります。大人の場合は迷子とは言わず、遭難と言います」
と言って、客の笑いを取っていました。
なんだか、このシリーズを読んでいると、とても寒くなってきます。
夏でも冷える山の夜を、疑似体験してるような気分でした。
こんにちは
羽根田治さんの書籍は何冊か読んでいます
初めは「遭難」に対する好奇心(ちょっと不謹慎ですが・・・)からだったのですが、読み進むにつれて自分の身に同じ事が起こったらどうするのか?
そうならないためにどうしたらよいのか?
そんなことを考えながら読むようになりました
リスクの多い岩場のある山は避けますし、3000m級の山には体力的に行けず、低山中心の山行ばかりですが、遭難は里山でも起きています
書籍での「擬似遭難体験」が自らの山行時のリスク回避に繋がるようにしたいものです
(^^)こんにちは。
そうですね、私は実は人の多い北アルプスより里山の方が怖いです。人少ないですし、荒れ気味だし、地元の人の秘密?の道みたいなのがありそうだし(ただの推測)。
筑波山なんかには勝手に作られた?道がたくさんありますしね。
私は幸い極度の怖がりなので、しょっちゅう頭の中で疑似遭難体験してます(;^^A
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する