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2011年10月09日 11:15呟き言と御通知など全体に公開

逆上がりができない!

 昨日の昼下がりのこと、鉄棒の近くに来たので孫娘に逆上がりを教えようと思いつく。
まず、やって見せなきゃ話にならない。
鉄棒は得意中の得意だ。

低い鉄棒なので車輪は無理でも逆上がりは大丈夫だろう。
注視する孫娘の前で逆手に鉄棒を握り、エイッとばかり身体が覚えているお得意の動作にはいる。

わけなく足先が鉄棒を越えて高く上り、腕を引き寄せれば身体は腹部を中心に回転して見事な逆上がりの披露〜となった筈だった。
身体は、はっきりとそう記憶しているんだ。

驚愕! 足先が鉄棒まで上らない!、エッ! そんな筈は無い。
もう一度試みるが駄目! 呆然としたが重いチロリアンシューズを脱いで再度試みる。

やっとのことで足先は脛まで鉄棒を越える。
だが今度は満身の力を腕に込めても腹部が鉄棒まで競り上がらない。
筋力が足らず肘が伸びたままなのだ。
駄目だ! 駄目なのだ! 愕然とし茫然自失する。

孫娘は何も知らずにニコニコと見ている。
抱き上げて鉄棒を握らせると器用に鉄棒に足をかけてぶら下がって遊んでいる。
万一落ちたら受け止めようと近くに立ったまま、悄然と考え込んでしまう。

身体自体には記憶する機能など無いのは自明の理だった。
暫らく止めていても身体が憶えているから心配ないとはよく云われるが、全ては脳の記憶なんだ。
身体能力が衰えても、脳の記憶はボケが来るまで衰えないのは却って悲しい。

昔登ったことのあるルートは今でも登れ、場所場所での身のこなしもはっきりと身体が憶えているような気がしている。
悲しいことだが、最早それは錯覚に過ぎない。
試みて失敗しても鉄棒だから怪我も無かったが、山ではそうもいくまい。

里山歩きと云いつつ低山、渓谷を時々歩いてはいるが脳の記憶は錯覚として常に付き纏う。
山行の都度心掛けねばならぬが、これは淋しい。
人様にご迷惑をかけぬうちに、山歩きを引退しなければなるまい。
その日は遠くはないだろう。 廉(ainakaren)
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コメント

心中お察し申しあげます。
気持ちと身体の不一致。 小生も同様です。 30代の頃は10kmレースで40分を切るのを目標に走っていましたが、今は60分を切るのが精一杯です。
長年の「酒」と「タバコ」のせいでしょうね。 反省しきりです。
2011/10/9 11:51
逆上がりができない!・コメント深謝
silverstarさん、こんにちは。

40歳を過ぎると身体能力が毎年少しづつ落ちるそうですが、自分ではなかなか自覚できないようですね。

しかし流石に60歳を過ぎると衰えを自覚します。
特に急激に衰えが進み始めたのは私の場合70歳を越えてからです。

この頃ではそれを日に日に感じます。
昨日の孫娘との鉄棒でまたも否応無く衰えを知らされました。

数年前には逆上がりが楽にできました。
悲しいことですね。

酒と煙草も関係するのでしょうが、やっぱり年齢が一番関係するのでしょうね。
歳には勝てません。
淋しいですね。

まだまだお若いsilverstarさん、頑張って下さい。
煙草をお控えになることには賛成します。ren
2011/10/9 12:25
RE: 逆上がりができない!
やはり自分はまだ若いと思っていても歳は隠せないですよ、周囲から見ればそれなりに歳をとっていますよ、
実際車などを運転していても動体視力など落ちていますよ、
犬の散歩で歩いていても足を上げているのに実際は上がっていず躓きますよ、頭と体は反比例ですね、

私の所属していた当時は神様的存在の元山岳会の70歳半ばのチーフですが今年の6月の山行記録の一部です

今年の一ノ倉沢は雪渓が多く簡単にテールリッジ取り付き、南稜テラスに着く、一ノ倉沢初体験の若者にリードを託す、
頑張り2・3ピッチ馬の背ピッチと快適に登り。最終ピッッチはやはり一ノ倉沢初体験の中年がリードをして終了する。

最終ピッッチから6ルンゼを懸垂下降を始める、2回目の下降から雨が降り出す
3ピッチ目から大雨になり南稜テラスに着くころには雷が鳴り出し、雨の烏帽子スラブの下降はロープをだして、
ビレーしながらの下降は命かながらの脱出は9年前の雪のアイガー・ミッテルレギ下降以来の
緊張感あるクライミングを思い出しながら一ノ倉沢出合に着いた、

この他夏にはヨーロッパアルプス、今月は黒部の廊下です、

>山歩きを引退しなければなるまい まだ引退は速いですよ、自覚してそれなりの山なら登れますよ、
2011/10/9 16:13
逆上がりができない!・コメント深謝2
naiden46さん、こんにちは。

若々しく振舞いたいという気は無いのですが、現在の自分の体力、技量と記憶上でのそれとの著しい乖離には驚愕してしまいます。

南稜テラスの上り下りは昔、皆フリーでしたから、今でもその認識しかありませんが、そのまま今行けば大怪我でしょうね。

山歩きで自然にフッと出てしまう身のこなしや行動がとても危ないと思っています。

何とかあと2,3年続けて、孫連れ登山も経験したいものです。

倅にとっては厄介な親連れ登山かも知れませんが〜 ren
2011/10/9 17:20
RE: 逆上がりができない!
renさん、こんばんは。

ちょっと話は変わりますが、先日妻がテレビを見ていたので、
何となく一緒に見ているとターミナルケアで有名な聖路加
国際病院の日野原先生がドキュメンタリーされていました。
その中で、これはすごいなと思ったのは、先生が「私の100年
の人生の中で」と言ったところです。ひゃ。。ひゃくねんですか。。
先生は今年100歳になりますが今も現役で医師を全うしています。
renさんまだまだ
2011/10/9 18:53
逆上がりができない!・コメント深謝3
jazzyさん、こんばんは。

私も見てました。
さらりと言ってのけた「100年の人生の中で」〜、は凄いですよね。
しかも頭脳は極めて明快なご様子です。

動作は緩慢になっていますが100歳にしては矍鑠としておられますね。

お医者さんも重労働ですが、登山は危ない場所が多いのと瞬発的体力が数時間必要なので、私の場合長くて後3年位かなと感じているのです。

jazzyさんの、クライミングの腕前は上達しましたか。
先生が第一人者ですから吸収するものも多いでしょう。
宜しくお伝え下さい。ren
2011/10/9 19:45
RE: 逆上がりができない!
ainakarenさん こんばんは。

個人的には、認識している人としてない人では事故に合う確立が違うと思います。

若い人は怪我をしないわけではありませんし、歳と共に怪我をするわけでもないと思っています。

高校の時の数学の先生が言われました。
「本当に数学ができたのは高校三年のときだったと思う。」と。
今にして思えば名言だな。と思います。

若い時にがむしゃらに、貪欲に問題を解いていたときが一番で、その後は、知識も増え、テクニックも覚え、問題に対する読みもできるようになる。それで、多分テストを受ければ、多分高校の時より点数は取れるかもしれないが、それが1番ではない。と言うことなのかと思います。

ainakarenさんはじめ、人生経験豊富は諸先輩の方々にももっともっと山を楽しんで頂き、色々な事を教えて頂きたいな。などと若輩者は考えるわけです。はい。

生意気なことを長々と書きまして申し訳ありません。
2011/10/9 20:02
RE: 逆上がりができない!
renさんも結構頑固ですねー、確かに南陵テラスは一ノ倉沢では初級クラスですね、
初めての一ノ倉沢の人を二人も面倒をみながらですから

ただ私の言いたかったのは、それでも70歳半ばでもまだ現役で登れると言いたかったのです、
しかも山岳ガイドとしての山行ですから、事故は絶対に起こせないんですよ

昔のような困難を求めての山行を今もと言う訳にはいきませんし、その感覚では体もついて行けないですよ、
renさんの気持ちもよーく解りますよ、昔は簡単に出来たのに今は出来ないもどかしさ、
こればかりはどうしようもないですよ

先輩は本当に山が好きで、今も年齢に合わせて好きな山や岩を楽しんでいるんですから、
renさんもまだまだ登れますよ
2011/10/9 22:30
逆上がりができない!・コメント深謝4
nightsさん、こんばんは。

老人の体力は壮年期の人たちより個人差が大きいですね。
三浦雄一郎さんなどは凄い体力だと思います。

それにトレーニングが凄いですよね。
私は昔から山に登る以外のトレーニングが苦手でした。

本を読んだり音楽を聴いたりばかりしていました。
試験勉強のような知的トレーニングも苦手で殆んどしたことがありません。

老化の進行が早いのはトレーニングをしない生活が影響しているかも知れません。
山に登れなくなる日が来ても山の日記は書けなくなる日まで書いていきたいと思います。

書けなくなる日が来てもヤマレコユーザーのままで居たいと思っています。
そして皆さんの記録と日記を拝見し続けます。

皆さんへの足跡のainakarenが消えるのは未だ先のことだと思っています。
それまで、いやその後も此方こそ宜しくお願い致します。ainakaren
2011/10/9 23:28
逆上がりができない!・コメント深謝5
naiden46さん、温かいアドバイス有難う御座います。
一ノ倉から稜線に上って西黒の下りで転倒して3メーター位ズリ落ち、両手の親指に大怪我しました。

手ぬぐいを切って止血し何とか単独で下山しましたが両指とも4針づつ縫いました。
当時は今よりずっと若かったですが、会を辞めて10年程経過しており技量も体力も落ちていたのでしょう。

私も70歳半ばの頃は技量は駄目でも体力はもう少しありました。
でも私の年代の5年の体力差は大きいですよ。

個人差も大きいですが同一人の年齢差もとても大きいのです。
気持ちを楽にしてゆっくりとできる限り登り続けたいと思います。ren
2011/10/10 0:20
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