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その第1巻は「探検の時代」でこれもおすすめですが、山屋としては第16巻の「山と旅」がなじみます。
1冊6,000円から10,000円近くしますが、最近はkindle版で2,700円で読めます。
もちろんこういう高い本は図書館で借りるに限りますが。
日本の近代探検というおもちゃ箱をひっくり返した様な、そんな内容です。
京都一中、三高、京都帝大とそれぞれの山岳部、AACK、探検地理学会。
そして研究者になられてから執筆時現在までの山に関する文章を集めたものです。
2009年7月に出版された「山をたのしむ」を読み、より知りたいという動機で手にしました。
1920年生まれの氏の体験は隔世ででもなく、自らの体験にもつながり心地よく楽しませてくれます。
登場人物は加藤文太郎(蕨平の宿のおやじの話として)にはじまり、西堀栄三郎、今西錦司、桑原武夫、加納一郎、同期の川喜田二郎、後輩の本多勝一、藤木高嶺など、めまいがする程のそうそうたるメンバーです。
この本で藤木九三の子が高嶺氏であることも初めて知りまひた。
氏が中学生の時に書いた「山城三十山記」は一読の価値があります。
探検の時代は終わりましたが、パイオニアワークという言葉を知る人にはお勧めです。
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