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当時は大学山岳部の全盛期ではなかったでしょうか。
序論でマロリーが「なぜあなたはエベレストに登りたいんでしょうか」と問われ「そこにあるから」と答えたことが後に「そこに山があるから」という言葉で独り歩きを始めたことを著者は問題視し、「そこに未踏峰の世界最高峰があるから」と補足します。
以降、パイオニアワークとは何か・飯田高校山岳部長渡辺衛先生・ヒマラヤ堕落論・山と職業・遭難の社会性・北海道の山を空から見れば・都会における山・山は死んだ・アルプスの山と人・西欧の山岳会と遭難対策・ヨーデル・遠かったゴサインタン・登山における「記録」の意味・遭難の報道記事と続きます。
今もってこれほど硬派の山の本は存在しません。
当時独りよがりでつっぱっていた私は後頭部をロックハンマーでたたかれる思いでした。
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