今は絶版で貴重は本はモスクワに単身赴任をする山岳部の後輩に貸したきり、本人ともども帰国していません。
ですので写真を掲載できません。
白い蜘蛛とはアイガー北壁上部に見える雪田が蜘蛛の形に似ているところが由来のようです。
1991年に「死のクレバス」を読み、その後映画化された「運命を分けたザイル」、更に「運命を分けたザイル2」を観て、シンプソン氏が本書愛読書とし、映画制作の参考にした事を知り、購入して読みました。
この直前には映画「アイガー北壁」も観ていました。
原書は53年に刊行された「チベットの7年間」(映画ではブラット・ピッド主演でセブンイヤーズインチベット)の5年後の58年に「白い蜘蛛」として刊行されました。
これが純粋にアイガー北壁登攀記になります。
翻訳が原書に忠実らしく登場人物の名前がフルネーム、姓、名、愛称と統一が無く、人物同定に閉口しました。
その後89年と99年に加筆され、グリンデルワルトに立ちアイガー北壁を見続けた記録とハインリッヒ・ハラー氏の見識と思想の記録です。
一つの岩場を中心に置き、良くここまで人間世界を俯瞰したものです。
チベットに対しては認識を改めることが出来ましたし、多くのことを学び直した気がしました。
本書の最大の魅力はハラー氏が深い愛情を持って登山家を語ることです。
パイオニアワークの時代から大衆化された現在まで懐古することなく、道筋を語ります。
これ程の良書が絶版状態なのは悲しむべき事です。
山と渓谷社は他にも「単独行」等多くの山関係の古典の版権を持ちます。再版を望みます。
borav64mさんこんにちは
白い蜘蛛ではないですが、
ハインリッヒハラーのチベットの7年間
これずっと読んでみたいと思っていた本です。
書店で探してもまったく見つからず・・
絶版状態だったんですね。どおりで無いはずだ。
チベットの7年間も山と渓谷が版権を持っているんですか?
そうすると将来的にはヤマケイ文庫で再販もあり得るのかなぁ
kobetakaさん
セブンイヤーズインチベットは角川文庫です。
映画公開当時便乗販売されたようで古本市場では飽和状態です。
borav64mさんこんばんは。
「白い蜘蛛 ハインリッヒハラー」の初版を所蔵していますが、まだ未読です。この夏に沢の中に持ち込んでじっくりと読んでみたいと思います。
@@@@@
>良書が絶版状態なのは悲しむべき事です。
全く同感です。
>山と渓谷社は他にも「単独行」等多くの山関係の
>古典の版権を持ちます。再版を望みます。
山書の古典も好きです。メスナーの「第七級」さえ古典の部類に入ってしまうような時勢、「アルピニズモ・アクロバチコ」「ブロード・ピーク」「八千メートルの上と下」等‥新たな訳で解釈で再販がかなうなら、、、、、と願う。
piscoさん
なんという贅沢でしょう。
初版をお持ちですか。
数年前OB会で顧問の先生との話の中で「白い蜘蛛」の話になり、「そうか、読んでいたか。」と褒めてくれました。
山の古典、確かに新訳を出してほしいですね。
資金が潤沢そうなモンベルならできそうですが。
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