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アイガー北壁第18登冬季初登頂したドイツ人トニー・ヒーベラーの記したアイガー北壁にかかる自らの登攀記を含めた随筆集。巻末に1935年8月のドイツパーティーによる初めての試みから初登から1966年の第55登までの「アイガー北壁完登者と犠牲者」が付く。「白い蜘蛛」の後に読むと非常にわかりやすい。現役時代の自らの貧相な経験からも恍惚と不安が甦り、また岩登りをしたいと思う反面、死なずによかったなと安堵する次第です。 ヨーロッパの人々の国家単位ではなく故郷(地域)単位で何々人と表現するところにEUの発想の原点を見る気がしました。
ボラフさん、おはようございます。
日本語版だけに載せた高田光政氏らの事故に対する日本の登山界の批判に対する擁護が興味深かったです。要はこの壁を知らないヤツがガタガタいうな!って感じですかね。
技術や装備の進歩でアイガー北壁も今のクライマーには大した壁ではないのかもしれませんが、当時の技術や装備で登ったものにだけ、本の題名が実感されるのではないでしょうか。
この本の最大の美点は「死はともに登る」というタイトルだと思います。
私の時代は先輩たちが10本だ12本だという議論を始めたころ。
先頭に立つようになった頃はピオレトラクションが当たり前になっていました。
ステップをピッケルできることなく闊歩していました。
しかし冬の夜の長さは思い出すだけで嫌なものです。
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