先程長女から彼氏から結婚を申し込まれたと報告がありました。
もう30年前の話です。
子供はまだ2歳と5歳。
かみさんと私は交互に子守と単独山行を重ねていました。
そんな親を見て子供は余程山は素敵なところと思っていたようです。
ある時、長女が「私を山に連れてって。」とせがみました。
そこで山スキーで馴染んでいた尾瀬に連れていくことにしました。
11月の初めの連休です。長蔵小屋の小屋仕舞い当たります。
大清水まで車で入り、そこから歩きです。
娘が木道から落ちて全身ずぶ濡れになっても大丈夫なように着替えは2組持ち
いざという時の幕営道具も持ち出発です。
「杏子は今何しているかな。」
「まだ寝ている時間だよ。」
途中面倒なので長女を抱っこして歩きました。
「杏子は今何しているかな。」
「起きたころだね。」
「杏子は何しているかな。」
「保育園に行くころだよ。」
我が家では飴とガムを禁止にしていました。
歩きながら娘に初めて飴をあげると大喜びでした。
「お父さん、山ではとっても優し。」
「そーかー。」
尾瀬沼で記念撮影。
1日目は長蔵小屋に泊まりましたが、人見知りの激しい娘は居心地が悪いようなので、翌日は冬季小屋に移りました。
これが寒い。
40ワットの裸電球に二人で当たりました。
朝起きると新雪が20センチほど積もっていました。
これから燧ケ岳という山に登るが、行きたいかと問うと「行く。」
5歳の娘を従えラッセルです。
山頂での休憩は半シュラに娘をすっぽり入れ、体が冷えないようにしました。
冬季小屋はとにかく寒かったとこだけは覚えています。
帰路、栂に垂れた氷柱を折って娘に持たせました。
樹液でほんのり甘い氷柱をポリポリ食べて娘は大喜びです。
「杏子、もうお家に居るかな。」
「まだ保育園だよ。」
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