2018年3月25日20時49分朝日新聞デジタルに八ケ岳で7人滑落、3人の死亡確認、4人が重軽傷 長野と掲示されました。以下抜粋転載。
25日午前8時35分ごろ、長野県の八ケ岳連峰阿弥陀岳(2805メートル)の南稜(なんりょう)付近で、複数の登山者が滑落したと、他の登山者から110番通報があった。県警によると、滑落したのは関西地方から来た30〜60代の男女7人のグループ。県警のヘリコプターなどで救助されたが、3人は搬送先の病院で死亡が確認され、他の4人も重軽傷を負った。
死亡したのは、神戸市東灘区本庄町1丁目の会社員亀石安央さん(48)▽京都市西京区大原野西境谷町2丁目のアルバイト従業員山下貴久子さん(39)▽兵庫県伊丹市西野7丁目の建築士中沢恒雄さん(63)。県警によると、いずれも窒息死だった。
このほか大阪府吹田市藤が丘町の会社員宇野聖さん(47)が左足を骨折する重傷。40〜56歳の男女3人が打撲などの軽傷を負った。
県警によると、7人は標高2600メートル付近の尾根から沢を約300メートルにわたって滑り落ちた。滑落に伴い発生した雪崩に、死亡した3人が巻き込まれたとみられるという。
亡くなった亀石さんが搬送された病院の医師は「はっきりとした外傷はなかった」と話した。救助された一人は「7人全員がザイル(登山用ロープ)でつながっていた」と語ったといい、県警が滑落時の状況を調べている。
7人は24日に入山。登山届によると、同じ八ケ岳連峰の立場岳でテント泊し、25日朝に阿弥陀岳南稜から山頂を目指す予定だった。
八ケ岳に詳しい地元の山岳ガイド高橋政男さん(57)によると、この時期の阿弥陀岳は冬山登山のスポットとして人気という。立場岳から向かうルートは急斜面がある。数日前の大雪の影響で、雪崩が起きやすかった可能性もあるという。
長野地方気象台によると、滑落が起きた25日午前8時半ごろの阿弥陀岳上空は高気圧に覆われて晴れており、風も弱かった。
もう1年が過ぎようとしているのにこの遭難を起こしたKODAC山の会から報告書が公表されていません。
その後、jRO(日本山岳救助機構合同会社)の「2018年12月1日よりお知らせ」の2018年補てん金お支払い実績表により、多少の事実関係が読み取れるのみです。以下に転載します。
八ヶ岳阿弥陀岳南稜
7名にて登攀中に滑落。7名中5名jRO会員、うち3名死亡。2ピッチ目を登攀中にトップが滑落。その際中間視点が崩壊、ビレイヤーのセルフを通じて1ピッチ目の終了点も崩壊。そこにセルフを取っていた5名も滑落。1ピッチ目を登攀中のメンバーも一緒に全員滑落。滑落の衝撃によって雪崩も発生。死亡した3名は全員窒息死であった。救助費用(7名にて按分)、家族や会メンバーの駆け付け費用、遺体搬送費用が発生。
死亡 86,490円
死亡 122,900円
死亡 315,999円
特になし50,979円
負傷 102,057円
同じくjROが2019年 2月 6日(水)に京都私学会館にて講師に関西ガイド協会を通じて紹介されたというKODAC山の会会長山田まゆみ氏(関西山岳ガイド協会)を招いて「安全登山の為に」危険予知と行動を開催しました。
講習の内容は具体的な事例を挙げての話ではなく、「山岳事故の法的責任 登山の指針と紛争予防のために」などが著書にある溝手康史氏の名前が挙がりましたが、ごく一般的で既知の内容でした。最後に八ヶ岳阿弥陀岳南稜遭難に言及されましたが、遺族との関係や、刑事訴追の可能性もあるので警察発表が全てで会員がそれぞれ発言することは控えるように言われていますので、今ここではこれ以上お話しできません。と言われ、質疑応答の時間をとることもなく終わろうとしました。
それでも報告書はいつ出す予定なのかと聞く参加者やその他二つの質問が参加者2名からありました。
会場にはその遭難で友人を亡くされた方も出席されていました。その方は開場と同時位に着席され、あとからその方の友人と思われる方二人も来場され、山田氏が立つ場所から数列目の長テーブルを3人で占有されていました。
その友人が当然山田氏に遭難に関して何らかの発言や質問をされるものかと思いましたが、何ら発言することなく、閉会後も座り続けていました。開催前は声は控えていましたが3人で楽しそうにおしゃべりをしていたのに、微動だにすることなくうつむき無言で座り続けていました。
その姿は個別の自席で質問に答えている山田氏の視界に入っていたと思います。
2019/4/10を以てコメントを削除させていただきました。
故人様のご冥福をお祈りいたします。
はじめまして
borav64mさん、mieeさんのおっしゃることは私も同様に思っています。
諸対応の事情、タイミングにより事故報告が遅れているのかもしれませんね。
会のHPに連絡先が載っていたと言うことは、事故の大きさや未だに見解がなされていないことからして、他の方からも同様の問い合わせが多数あったかと容易に想像できます。
ましてや、マスコミからの問い合わせ、一般の方からの誹謗中傷が今も頻繁に続いていたり、もしそれが同居している家族まで及ぶと想像するとなるとゾッとします、それが毎日数百件もあったら日々の暮らしにも影響が出てしまいますね。(トラウマになってしまいそうです)
そんな中でmieeさんの誠意あるメールに対しても、本人であると確証も得られず返答できなかった可能性もありますね。(決してmieeさんが信頼に値しないと言う事ではないと思いますよ)
確かに未だに見解もなく、ガイドとして安全を説く事に対して私も違和感を覚えます。mieeさんの心情はお察ししますが、この職業を生業としているのであれば、致し方のない所もあると思います。この方にも生活はありますゆえ。
事実の公表を断固、拒否しますとも言っておられないみたいですし、計り知れない事情もおありなんでしょう。(会の代表としても、心に傷を負っておられると思います)
また、不確定な事や不用意に話した内容が匿名性がある事で自由な発言(例えば、憶測による 歪曲された発言)で発信されしまう可能性もあります。
そこで、borav64mさんの「何を守ろうとしているのでしょうか」を考えると、やはりご遺族や生還者の方と考えます。一個人へ事情を話したとしても悪戯に事実を捻じ曲げられて拡散され、それが遺族の方などに見聞きすることになれば大変悲しまれる事にもなりかねません。
そういう意味合いでも、音信不通になられた会の方も控えたのかもしれません。
(私の友人も山で亡くなりました、遺族の方はネットで何を書かれているのか気になり、検索した結果、心無いコメントなどを多く目にし、激しい憤りや深い悲しみを感じられた経緯がありました)
今回の投稿も以前マスコミから実名を含む発表内容で、一見問題がないような内容であっても、それがきっかけで遺族の方や生還者、会の代表者へ、マスコミや心無い方の問い合わせが再燃炎上する危険性が孕む事もあります。
中には関係のある方に過激に押し寄せる、誹謗中傷をする方も出てくる可能性も否定できません。
(山をやっている方、ヤマレコを閲覧している方には、いないと信じています)
あくまでも憶測の域を出ない、様々な視点で考え込んでしまう私の見解に過ぎませんが、内情は当事者しか分からない事ですし、当事者でないものがとやかく言う事ではないのかもしれません。
しかし、事故を起こした山岳会の対応としても沈黙を通さなければならない理由があったにせよ、何かしらの発言するべきであって、そうすれば不要な誤解を招く事も少なかったのではないかと思うところです。(たられば論ですが)
私も事実を知りたい内の一人、この事故に対し注目している方の気持ちはお察します。知る権利、表現・言論の自由はありますが、私たちが出来る事は辛抱強く待つ事かもしれません。(知りたがる権利?は不要かもしれませんね)
同じ事故が繰り返されないようにするためにも山岳会からの報告書が出る事を願っています。
それが私の考えと違う内容であろうと、ありのまま報告を受け止めたいと思います。
最後に、纏まりの無い文を長々と書いてしまい申し訳ありません。
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