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植林した米松と米白樺が地下の菌根菌で繋がり相互扶助している。
雑木である米白樺との混生の方が生産性が上がる。
米松はその親族を認識し優遇する。
(お、クロポトキンか。)
などを先住民は経験値として既知だそうです。
著者は同位体炭素13と14を使ってそれらを証明し、生存競争以外に相互扶助もあることをマザーツリーという概念で確立します。
著者の家族の生業である樵の世界から出発し、森林管理の仕事に就きますが皆伐に疑問抱き、菌根菌の世界を研究し、研究者としての道を選びそれをライフワークとする。
その間、灰色熊親子に威嚇され木の上で過ごしたり、恋愛し結婚し、娘二人を育て、研究を選び離婚をし、同性の恋人を得て、乳がんの闘病を経験します。
573頁で税込み2420円。ページ当たり2.2円。
発行部数から見て「街と不確かな壁」よりお得です。(笑)
写真は
ウエスタンレッドシーダーのマザーツリーを背にする著者
樹齢1000年のマザーツリーと外征菌根菌の塊から延びる根状菌糸束とそのネットワーク
本書
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