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読みやすいけど余りに比喩的な創作で心情的には馴染むけれどピンときませんでした。
昔は村上春樹と村上龍の区別がつかない私でしたが、10年ほど前に会社に入ってきた新人の女の子が新規のプロジェクトの一員になり、自己紹介で恥ずかしそうに「村上春樹の作品が好きです。」と言うので、なんか貸してと言って読み始めました。
八方尾根から上がって栂海新道から親不知に降りたときは1Q84を数冊持って行きの夜行バスからそれぞれの小屋や帰りの電車の中で読みっぱなしでした。
今でも1Q84が最高傑作だと思います。
片っ端から借りてほぼ読みつくしたので、念のためにネットで全作品を検索すると「街とその不確かな壁」と言う作品が書籍化されてないことを知りました。
幸い図書館にバックナンバーがあったので借りてコピーを取り読みました。
その改修版が今年出た「街とその不確かな壁」でした。
突っ込みどころは
「胸の前で腕を組み、心配そうに私を見下ろしていた。」
普通腕を組むか?
小さな町なのに駅前に繁盛する喫茶店があるか。?
自前の図書館も持てない町にピザのデリバリーがあるか。?
雪国なのにヒールのある靴を履くか。?
我が松川村は立派な村立図書館がありますが、繁盛する喫茶店はありません。多分。たまにキッチンカーが来ますが、ピザのデリバリーはありません。冬はみんな長靴か雪靴です。
短編はすごい好きです!
あと、主人公はよく穴の中に入りますよね。
井戸はイド、idにつながるのかなーとか考えたりします。
短編では記憶に残るのは「猫を棄てる」でしょうか。
旅行記も結構面白かったです。
実際に讃岐うどんを食べに行ったりしました。
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