白峰三山 奈良田ー農鳥岳―間ノ岳―北岳―広河原―奈良田
- GPS
- 11:31
- 距離
- 50.1km
- 登り
- 5,257m
- 下り
- 5,266m
コースタイム
- 山行
- 10:20
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 11:31
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
午前4時過ぎに奈良田駐車場を出発。ヘッドライトで足元とピンクテープを交互に確認しながら、夜明け前の森を慎重に進んだ。大門沢小屋に着くころにはすっかり夜も明けて一安心。8月上旬の大門沢はコマドリのさえずりが響いていたけれど、9月になると静かだった。
森林限界を超えて稜線に出ると冷たい風に吹かれて一気に目が覚める。里なら晩秋くらいの感じ。チングルマの綿毛がちらほら。ホシガラスは松ぼっくりをついばむ。稜線に出るまでに会ったのは、大門沢の上部で一人だけ。人気ルートをこんなに独り占めできるとは思わなかった。
農鳥岳の山頂からは、間ノ岳、北岳がなんとか見えた。南アルプスは麓から見ると巨大な山塊だけど、稜線に出てしまえば個々の山頂は小さい。日本第2位と第3位の高峰が小山の連なりなのだからなんだか不思議だ。
今回は残念ながら富士山の方角には厚い雲がかかっていて展望がなかった。いつか快晴の稜線を歩いてみたい。
間ノ岳を息を切らして登っているとイワヒバリが挨拶しにくる。間ノ岳は遠目にはなだらかな山容だけど、いざ登ると殺風景で工事の掘削現場にでもいるような気分になる。カールは氷河が削ったものだから、その感覚もあながち間違っていないのかもしれない。
北岳山荘あたりから人が増えてきて、間ノ岳までの静けさとは対照的。人里に下りてきたような錯覚すらある。
北岳の山頂を踏むのは今回で3度目。気流の関係か偶然かはわからないけれど、いつも風がない。晴天なので熱気がこもっていて、日差しが肌を刺す。人も多くて、山頂はテーマパークみたい。あまり長居はせずに下山するとアサギマダラが飛んでいた。
下山ルートは、八本歯のコルだと梯子での待ちが多いので、肩ノ小屋から大樺沢経由で下山した。比較的ましではあるけれどやっぱり混んでいるので、のんびりと下る。大樺沢では高山植物がちらほら見られた。
広河原に着いて、まだ脚がいくぶん残っていたので奈良田までの18kmのロードをジョギングすることにした。小銭を忘れてしまったので飲み物を買えず。すぐに水は尽きて、残り100mlほどのスポーツドリンクを大事に飲んだ。車にはコーラがある。頭の中はそればっかり。
トンネルがやたら暗いと思ったら、わりとサングラスをかけっぱなしだったりする。真っ暗で長めのトンネルもあるのでヘッドライトは必須。車から見えやすいように背中側にも灯りをつけておいたほうがよいかも。
ぎりぎり脚が売り切れる前に奈良田にゴール。午後3時40分、約11時間半の山行で、楽すぎず、きつすぎず、結果的にはちょうどよい距離だった。でも夏の日差しで車内のコーラは熱々だったので飲めずじまい。
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