西穂山荘からジャンダルム経由で奥穂高岳へ
- GPS
- 12:32
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,560m
- 下り
- 2,843m
コースタイム
- 山行
- 10:14
- 休憩
- 2:18
- 合計
- 12:32
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
西穂高岳過ぎるとルート指示(ペンキで○とか矢印)が雑に。もう少しマーキングして欲しい。 |
写真
感想
会社で建物工事があり、3連休前後が休みとなった。それを利用して奥穂高岳から西穂高まで縦走しようと計画。以前同じルートを行ったことのある先輩に話を聞くと、ソロなら西穂山荘からの方が安全ではないか、ということだったので、西穂山荘から奥穂高岳へ抜けるルートへ。
当初は、新穂高ロープウェイで朝一上がり、そのまま穂高岳山荘まで抜けそこで一泊と計画したが、ロープウェイの朝一が8:30。登山スタートが9時になりそうなので、行動時間に不安を感じ、西穂山荘へ一泊しスタート、穂高岳山荘でもう一泊と計画立てた。
9/15は朝は風が強かったが快晴。山々が綺麗に見えて絶景。西穂高岳までは以前も来たことがあり、さくさく登る。前回来たときは経験の浅い後輩連れだったが、今思うと独標から西穂高岳までは素人にはきつい。よくつれて来たな、と冷や汗。
西穂高岳過ぎると、崖の先を下るような箇所がいくつも・・・マジかよ?と思いつつ下る。鎖がついているところも多いが、何度もあるので鎖を頼ると腕がパンプアップしてしまう。自分も緊張して腕に力が入りすぎてしまい、腕がパンパンになってしまった。しかも、ここから間ノ岳に向かっているときにJアラートが鳴り響き、ビビる。最初は「地震か?」と思って、どうする?と焦り、そのあとJアラートと気づいて、無視。ミサイルじゃ警戒してもどうにもならないし。
このルート歩いて思ったことがいくつか。
・岩場登りの箇所が何回かあるので、しっかり3点確保する(登りはまったく怖くないです)。
・下りは怖い。足場を確実に確保するためにしっかり足元を見る、ということを意識したほうが良い。あと、怖さで腕に力入りすぎるとあっと言う間に腕がパンパンになる。
・西穂高過ぎるとルート指示のペンキが少なくなり、ルートが分かりにくい。歩いていて「あれ?マークがない」と思ったら立ち止まって探し、見つからないときには戻ったほうが吉。自分も数回間違ったルートに入ってました。
・天気がよいため、開放感がハンパなく、崖下りをしていると高所感がすごい。自分は若干高所恐怖症なので、怖さが出てくる。が、パニックになったら動けなくなるので、「いける!」と自分をだますのが重要。ただ、これやっていると精神的にかなり疲れる。
・ジャンダルム、必ずしも登る必要ないですが、ここまで辿り着けるひとなら普通に登れるので登った方がいいと思います(山荘で「登れるかな」と不安がっていた人がいたので自分も不安でしたら、普通に登れました)。
天狗のコルを過ぎるといよいよジャンダルム。南側からだと意外と普通に登れる。ただ、鎖場からのルートは急なのでやめたほうが良い。左手にオレンジのペンキでルートが記されたところがあるが、そっちから行った方が圧倒的に楽だし安全。
ジャンダルム山頂には天使がかたどった標識があり、それを見ると感無量。最高の天気でムチャクチャうれしかった。
ただ、ここから先、まだ地図で危険マークがあるので油断できない。
ジャンダルムからロバの耳までは鎖場を下って、そこから岩場を登る。ここもなかなか怖い。しかも岩場の登りで、先行している人が落石させたみたいで、結構大きな石が転がっていく。10〜20m横だったのでそれほど危険ではなかったけど肝が冷えた。自分も落石させないように慎重に登る。
登りきると最後の難所「馬の背」たしかに怖そう。でもここで引き返すわけにも行かないので気合を入れていく。最初は両方切れていて怖いと思ったが、のぼりになっており、手を突きながらいけるので途中からは怖さは感じない。ただ、本当に先端まで登るので本日最後の「マジか?」とつぶやく。まあ、それでも何とか突破して奥穂高岳まで到着。
西穂山荘から奥穂高岳までたかだか4.5kmくらいだったが、6時間半くらいかかったし、体力、精神力をムチャクチャ使った。でも、達成感がすごい!
穂高岳山荘まで移動してお昼ご飯としてカレーをたべる。この時点で12時。当初は山荘泊も考えたが、明日は雨降る予報だし、時間も早いから下山することに。
が、白出沢方面の岩場下りで完全に足がダメになる。最近山歩きしていなかったので膝、太ももが悲鳴をあげる。でも、だましだまし歩を進め、林道まで到着。ここまでこれば日が多少暮れても危険はないので一安心。何度か座り込んで休憩しながら、何とか新穂高温泉の登山センターまで到着。下山届けをポストに投函。
さて、ここから鍋平駐車場まで行かないといけないのだが、バスが無いものかとルート確認。・・・バスのルートからは外れている。一瞬タクシーを使おうかと思ったが、平日の夕方でタクシーも停まっていない。仕方ないので一休みしてから、自力で駐車場へ向かう。GPS時計で確認すると3.2kmの距離。しかも途中からは道路の上り坂。足が終わっているところにこの移動は拷問のようだった。
しかし、終えてみると天気も良かったし、無事目標を達成できた。最高の山行だった。
もう使うことはないかもしれませんが、新穂高ロープウェイから鍋平に上がる登山道がありますよ。20分ほど登りになりますが。。。ただ下からだと登山口の入口が非常にわかりずらく、下りで使っておかないとわからないかもです
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-349712.html
>take1104さん
情報ありがとうございます。確かにロープウェイ乗り場に向かう途中に「新穂高登山口」という看板見た気がします!帰りはすっかり忘れてました。
水晶岳方面、良いですよね。自分もまた行こうと思ってましたので、そのときには参考にさせていただきます。
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